2005-01-01から1年間の記事一覧

利休道歌 41

姥口は囲炉裏縁より六七分 低くすゑるぞ習ひなりける 姥口の釜というのは 口づくりが歯の抜けた老女の口に似ているところから名付けられた釜の名称です。 普通の釜は口づくりが胴より高くつくられていますが 姥口は、口が胴の中へ折れ曲がるようになっている…

双松ばら園

10月9日の日曜日、山形県南陽市にある「双松ばら園」に行ってきました。 すでに「秋のばらまつり」は終わっていて「菊人形まつり」で賑わっていました。 ばら園もばらは咲いているのですが、何故か殺風景で物足りなかったかな。 気になったばらたちを紹介…

秋の色 4

訶梨勒色 銀杏色 紅葉色 かりろくいろ 「かりろく」はシクシン科の落葉高木で3cmほどの細長い卵形の実をつけます。 インドに広く分布していて、タンニンを多く含んでいます。日本へは鑑真和上が 伝えたといわれています。下痢・胃腸の治療に用いられたと…

利休道歌 40

冬の釜囲炉裏縁より六七分 高くすゑるぞ習ひなりける 囲炉裏縁というのは炉縁のことです。 釜の高さをきめるとき、釜の口へ柄杓を置いて、引いたときに 釜の口と炉縁の間を六、七分(約2cm)にするということです。 大体指1本分といわれています。 そう…

きょうは結婚記念日!

私事ではございますが 1980年10月11日に結婚し、ことしは 銀婚式 です。 あっという間の25年でした。 実はわたしたちは今でいう 電撃結婚! でした。 大学の同級生ということだけで、学生時代に付き合っていた訳でなし それどころか、お互い別々の…

『ブルーリバー』の咲くまで 6

ついに咲きました!!! とても妖しげな甘~い香りを漂わせています。 これは9日朝のつぼみの様子。 実は出かけている間に開いてしまったのでした・・・。 今朝の様子。 うれしくてお友達に写メを送りまくって?います。 いろいろな反応があって楽しいです…

利休道歌 39

品々の釜によりての名は多し 釜の総名カンスとぞいふ ごめんなさい。「カンス」変換しても出てきません! 「灌」のさんずいのかわりに、かねへんに「子」です。 中国での「釜」の呼び方です。 いろいろな名称の釜があります。 利休好みだけでも 尻張釜・丸釜…

利休道歌 38

外題あるものを余所にて見るときは 先づ外題をば見せて披けよ 「外題(げだい)」とは、巻物や掛物の裏側の上部に 「○○図○○筆」とか「○○筆一行」など、内容や筆者などを記して貼ったものです。 これは、いちいち掛物を開いて見なくても、巻いたままその内容…

侘びの月

正直に慎しみ深くおごらぬさまを侘びという 「侘び茶と云ふこと葉、故人も色々に歌にも詠じけれ共、 ちかくは正直に慎しみ深くおごらぬさまを侘びと云ふ、 一年のうちにも十月こそ侘びなれ」 武野紹鴎が利休にあたえたという侘び茶の教えです。 侘びという言…

秋の色 3

藤袴色 撫子色 茜色 ふじばかまいろ 淡い紅のかかったような紫色の小さな花をつける中国原産のキク科の植物。 『源氏物語』に「藤袴」の帖があり、光源氏の息子 夕霧が、はじめは姉だと 思っていた玉鬘が従姉と知り藤袴を贈って思いをうちあける場面がありま…

利休道歌 37

床にまた和歌の類をば掛るなら 外に歌書をば荘らぬと知れ 広間の茶室ですと、床のほかに書院や脇床がついている場合があります。 その書院に何も飾らないと寂しいので『古今集』のような和歌の本や巻物を置くことがあります。 床に歌切や懐紙などの掛物をか…

安倍バラ園

テレビのローカルニュースで 新潟市下旭町にある「安倍バラ園」の閉店 を伝えていた。 新潟大学医学部の近くだ。 切花でなくすべて鉢植えのばらを扱っている。 全然知らなかったな。残念。 10日まで閉店セールをやっているそう。

秋の色 2

桔梗色 女郎花色 萩色 ききょういろ 万葉のころは「あさがお」と表されていました。 むらさきのふつとふくらむききやうかな 正岡子規 おみなえしいろ 「女郎花の織物」経糸が青、緯糸が黄色の平織り 秋の田の穂向き見がりて我が背子が 手折り来るをみなえし…

利休道歌 36

掛物の釘打つならば大輪より 九分下げて打て釘も九分なり 大輪(おおわ)というのは、数奇屋建築の用語で、天井の回り縁のことです。 掛物を掛けるために、床の壁に打つ釘を「掛物釘」といいますが その釘は金属製ではなく、竹を削って作ります。 白竹の一面…

秋の色 1

空色 柿渋色 刈安色 そらいろ スカイブルー・ゼニスブルー(天頂の色) かきしぶいろ 渋柿の実を青いうちにとり、その液を2年あまり寝かして 自然発酵させたものの上澄み液を、柿渋液といいます かりやすいろ 刈安―本州中部から西の、おもに山地に自生する…

炉の時期・風炉の時期とお茶碗のことなど

現代では11月上旬に炉を開けます。 「開炉(かいろ)」と言ったり「炉開き」といいます。 従来開炉の時期はその年の寒暖や地域によって一定しませんが 京都では旧暦10月の亥の日に開ける習慣があります。 今年は11月11日です。 そして翌年4月末にそ…

利休道歌 35

絵掛けものひだり右向きむかふむき 使ふ床の勝手にぞよる この「絵掛けもの」とは人物画のことと思われます。 茶室の床に掛ける人物画といえば、高僧や茶人、仙人などでしょう。 高僧の人物画は「頂相(ちんそう)」といいますが たいてい正面を向いているの…

大変なことになってしまいました!!!

11時頃、宅急便のお兄さんから 「京成バラ園さんから、着払いが届いています。」との電話。 8月始めに6号ポット苗を4つ注文していたのが届いたのでした。 宅急便のトラックが止まったまま、なかなか届けにきてくれません。 それもそのはず、高さ170…

利休道歌 34

絵の物を掛る時にはたくぼくを 印あるほうへ引きおくもよし 絵の掛け物といっても茶室に掛けるものは、極彩色の絵ではありません。 主として水墨画のようなものですが、そうした掛け物を掛けるときは 啄木(巻緒)を作者の印(落款)が押してある方へ引いて…

越後ヴァッカス街道 岩の原葡萄園収穫祭

昨日10月2日(日)に上越市岩の原葡萄園において 裏千家淡交会青年部新潟県大会を開催いたしました。 終日雨でしたが、お呈茶の後 ワイン蔵見学・ぶどうの収穫・ワインの仕込みなどを体験し お昼は岩の原ワインで乾杯して 上越名物「笹すし」と とき青年…

『ブルーリバー』の咲くまで 5

もうすぐかな~。 七変化の黄色いミニばら、今日は赤い縁取りです。 今朝のル・アイマント 毎朝起きてすぐ、玄関のばらたちの顔を見るのが楽しみ。 今日も一日頑張りましょう!と気合をいれる。

利休道歌 33

墨蹟をかける時にはたくぼくを 末座の方へ大方はひけ 墨蹟とは大燈国師とか一休禅師などの高僧が、禅語を書いた掛け物のことです。 この歌は墨蹟だけでなく、すべての掛け物にあてはまります。 「たくぼく」とは「啄木」と書き、石川啄木の「啄木」です。 キ…

初体験 海外からメール編

昨晩メールをチェックしたら「お元気ですか?」とローマ字の名前でメールが届いていた。 最近この手のおかしなメールが多いのでまたか、と思い削除しようと思ったら フレ・・・ ブル・・・あっパリにいるお友達のご主人の名前だ! メールアドレスを書いた絵…

平成17年度第2回青少年育成連絡会運営委員会

タイトルにあるように、昨晩はオカタイ会合に出席してきました。 子供が以前通っていた小学校区の青少年育成連絡会です。 わたしが青少年を育成しちゃっていいの?と若干不安ですが・・・ 懐かしい小学校の合同学習室にはすでに30人以上の方が・・・ わた…

数にまつわるお茶の話 「十」

千 家 十 職 やはり十といえば「千家十職」ですよね。 茶道具の作家で、特に千家(表千家・裏千家・武者小路千家)の 家元好みや創意工夫を取り入れた茶道具を調整する職方の家系をいいます。 特に十職と決められたのは明治中期ごろからです。 塗師 中村宗哲…

今日のお稽古のことなど

今日はお稽古日。 お稽古の前に先生のお宅の近くにある銀行へ用をたしに行く。 この銀行には青年部の副部長のU子さんがいる。 ついでに2日に上越市の岩の原葡萄園で行われる 「(社)茶道裏千家淡交会青年部新潟県大会」の打ち合わせをこっそり?してきた。 …

利休道歌 32

客になり底取るならばいつにても 囲炉裡の角を崩し尽くすな これは炉の場合です。 お茶事で、炭所望されてもお客さまが底取り(灰をすくうしゃもじのようなもの)で 炉中の灰を取り上げるということはしません。 茶会に招かれてちょうど人数が揃っているから、…

傷だらけの『ル・アイマント』

『ル・アイマント』 イギリス ハークネス社 フロリバンダローズ 直径約7cm とっても甘い香りがします。 去年の11月に大苗から育てました。 実はこのばら「傷だらけ」なんです。 今年のお盆の8月16日の晩、その時どしゃ降りでお墓参りから戻った次男が …

利休道歌 31

客になり風炉の其のうち見る時に 灰崩れなん気づかひをせよ 風炉の灰型は昨日今日と練習しただけで、できるものではありません。 わたしにとって永久の課題です。 それだけに、風炉の灰に関した茶人の逸話も多いそうです。 利休の孫宗旦の長男宗拙は風炉の灰…

実は ばら好きだったお友達

第4水曜日はダスキンの日。 交換にきてくれるKさんとは子供が幼稚園の時からのお友達。 玄関に置いてあるばらを見て 「わぁ~、きれい!葉っぱも落ちてなくて、よく咲かせたわねぇ。」 と言ってくれた。そこから彼女のばら談義に花が咲いたのでした。 「な…