炉の時期・風炉の時期とお茶碗のことなど

現代では11月上旬に炉を開けます。

「開炉(かいろ)」と言ったり「炉開き」といいます。

従来開炉の時期はその年の寒暖や地域によって一定しませんが

京都では旧暦10月の亥の日に開ける習慣があります。

今年は11月11日です。

そして翌年4月末にその炉をふさいで1年が終わります。

5月にはいると茶席は炉から風炉に改められます。

この改まった当座を特に「初風炉」といいます。


お茶碗は一般的に、その模様や図柄などが季節をあらわすものでなければ

いつでも使えますが、形によって季節が限定されるものがあります。

筒茶碗と平茶碗です。

筒茶碗とは筒形の茶碗で、深めを深筒、浅いものを半筒といいます。

冬に使います。

平茶碗とは口が広く開いた、浅い形の茶碗です。

夏に使います。

茶の湯の世界では季節感を大切にします。

その時季、時季に合ったお道具を揃えるのはなかなか大変です。

何かテーマを決めてそろえると楽しいですね。