利休道歌 38

外題あるものを余所にて見るときは 先づ外題をば見せて披けよ

「外題(げだい)」とは、巻物や掛物の裏側の上部に

「○○図○○筆」とか「○○筆一行」など、内容や筆者などを記して貼ったものです。

これは、いちいち掛物を開いて見なくても、巻いたままその内容がわかるようになっています。

床に掛けられた状態では外題は見えませんが

裏千家では「軸荘(じくかざり)」といって

由緒ある掛物や、天皇の書かれたものなどを床に掛ける場合の作法があります。

袱紗を二つ折にして、その上に掛物の外題を上にして床に荘ります。

お客さまはその外題をよく拝見してから、亭主に床に掛けてもらいなさい

ということですね。