正直に慎しみ深くおごらぬさまを侘びという
「侘び茶と云ふこと葉、故人も色々に歌にも詠じけれ共、
ちかくは正直に慎しみ深くおごらぬさまを侘びと云ふ、
一年のうちにも十月こそ侘びなれ」
侘びという言葉については、昔の人も色々と和歌に詠んでいますが
この頃では、正直とは「人の心のまこと」であり
慎み深くおごらぬさまとは「主客ともにたしなみ深く気づかうこと」。
これを季節にたとえると10月こそが侘びの月になる、といっています。
10月に入りなんとなく寂しくなってきましたが
「侘び」を感じるのには最も適した季節ということですね!