秋の色 3

藤袴

撫子色

茜色

ふじばかまいろ   淡い紅のかかったような紫色の小さな花をつける中国原産のキク科の植物。
            『源氏物語』に「藤袴」の帖があり、光源氏の息子 夕霧が、はじめは姉だと
             思っていた玉鬘が従姉と知り藤袴を贈って思いをうちあける場面があります。

なでしこいろ    日本古来の大和撫子と中国からもたらされた唐撫子(石竹)があります。
              なでしこがその花にもが朝な朝な
                       手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ 『万葉集』巻第3

あかねいろ     「アカ」という色は、夜が明けて朝になる、ということからきているそうです。
            古くから使われている赤を染める染料は「茜」で、文字通り「赤い根」。