2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「ち」・・・茶の十格

茶事を催す時の心得です。 出雲国松江の藩主で大名茶人の松平不昧が 『一畳半極秘』の中に記しています。 口切りは「厚」 再返は「浅」 風炉は「薄」 名残は「寂」 朝は「清」 昼は「正」 夜咄は「常」 不時は「奇」 跡見は「続」 残火は「新」 とあります。…

今日は・・・7回目の

今日1月31日はわたしの後輩(夫の後輩でもありますが)K君の7回目の命日です。 院生のjijiさんに連れられて初めて会った時の、初々しい彼の姿が今も目に浮かびます。 新潟市の出身で学生時代は休みになると、よくうちに遊びに来ました。 新潟市に就職し…

「た」・・・旅箪笥(たびだんす)

利休好みです。 利休が小田原の役に従軍の際、旅行用の茶箪笥として考案されたと言われています。 桐木地の四方箱で、倹飩(けんどん)式の前戸がはめられ 落とし込みの金具がついていて、引き手金具になります。 左右両面には持ち手の桟がついています。 内…

届いた!見た!:ブログでの人とのつながり

先日、学生時代の同級生N君から本とDVDが届いた。 本は常滑高等学校窯業科でロクロ実習を担当されていた山田勝治氏の遺作集。 ロクロの教師であったが東京美術学校の日本画科を卒業されている。 大津絵のようなとても飄々とした絵が魅力的。 DVDは「とこ…

「そ」・・・宗旦狐(そうたんきつね)

茶の湯伝説。深田正韻著『喫茶余禄』に記載されています。 京都相国寺の境内に年老いた狐が棲んでいて 夜寒の頃、千宗旦※に化けて近辺の茶人を訪れ 茶を喫しお菓子を食べて帰ることがしばしばあり いつしか誰もがそれを老狐と知りつつ風流を楽しむようになり…

最後の「初釜」

昨日は社中として最後の「初釜」でした。 「初釜」とは新年を祝って正月にはじめてかける釜のことで 稽古初め、点初めとも言います。 一時「初釜」はお家元でのみ使う言葉で、一般には「点初め」と言いなさい と聞いたことがありますが、現在はあまり厳しく…

「せ」・・・席披き(せきびらき)

席開きとも書きます。 新しく建てた茶室にはじめて人を招き、披露する茶会のことです。 本来は正午の茶事で行います。 主客とも特別な約束はありませんが 主は慶びの趣向で、懐石になますをつけ、床に熨斗を飾ります。 客は「お水屋拝見」を請うことができま…

師範会デビューの記 その2:斑唐津

一昨日の師範会デビューの続きです。 さて、1時から「師範連絡会」が始まりました。 裏千家の集まりには必ず「ことば」を唱和いたします。 つづいて利休大居士・歴代宗匠ならびに淡交会物故者の御霊にたいして黙祷。 幹事長の挨拶・今日庵・淡交会総本部・…

師範会デビューの記 その1:『グラハム・トーマス』

昨日はわたしの属する会の師範連絡会にデビュー! 午前中に会場のホテルの和室で月釜があ利ます。 今年一緒に終身師範会員となったお友達と12時に待ち合わせ お席に入りました。 幕末の大徳寺さんの墨蹟 「松老五雲披(まつおいてごうんひらく)」 横物で…

「す」・・・数寄(すき)

「好き」・・・もともと恋愛感情を示す言葉ですが 王朝貴族の間で「歌道」が起こり「好き」の雅字として「数寄」をあてたのに始まります。 「歌数寄」の間で喫茶の風流がひろまり「茶数寄」と言う言葉が初めて出てくるのは 足利義政の時代だそうです。 その…

目を見て・・・:『粉粧楼』

『目を見て、心のこもったあいさつを!』 わたしは子供たちが通った小学校の学校評議委員を仰せつかっております。 毎月発行されている『小学校だより』を近所の可愛い男の子が届けてくれます。 今月号の「生徒指導の窓」の標題が『目を見て、心のこもったあ…

「し」・・・七種の建水・七種の香合・七種の蓋置

◎七種の建水・・・大脇差・差替・棒の先・鉄盥(かなだらい)・瓢箪・えふご ◎七種の香合・・・蜜柑・瓜・瓢箪・瑠璃雀(以上 祥瑞)・牛・屏風箱(以上 染付)・周茂叔(呉須) の型物香合※七種のことです。 ※型物香合 陶磁器で定まった型を用いて作られて…

偶然!

昨日、お茶の新年役員会の帰りに立ち寄った本屋さんで この並び方で山積みされているのを見つけてしまいました。 つぎの瞬間、2冊持ってレジの前にいるわたしがいました・・・。 お茶の新年役員会では53歳の新幹事長のもと 新潟県知事・新潟市長が顧問に ア…

『漆芸界の巨匠 人間国宝 松田 権六の世界』

14日は午前中、皇居北の丸公園にある東京国立近代美術館工芸館で開催されている 『漆芸界の巨匠 人間国宝 松田 権六の世界』を見に行きました。 1973年8月8日に起きた前代未聞の金大中事件の舞台となったホテルを後にして ぶらぶら歩いて工芸館へ。 …

「さ」・・・三炭三露(さんたんさんろ)

客を迎えるのに「三炭三露を整える」と言います。 三炭とは炉中の下火・初炭・後炭を指します。 三露は席中の三露と露地の三露があります。 席中の三露とは「掛物の風帯の露・茶杓の露・花の露」です。 露地の三露とは打ち水のことで 客の席入り前が一露 二…

二子玉の高島屋へ行ったんだけど・・・

世田谷美術館を見た後、叔父が二子玉川の高島屋へ行こう、と言う! わぁ~い、以前から行きたかったお洒落スポット♪ が、しか~し・・・叔父が関係している「江戸指物展」を見に行くためでした・・・。 会場で配っていたパンフレットです。 すごい技です。これ…

「こ」・・・小習(こならい)

割稽古・盆略点前・平点前の稽古を修了すると 次に、主客のあり方、道具の変化に伴う点前を習得します。 相伝(家元より許状を受けてから稽古を許される)種目です。 裏千家では「小習事十六ヶ条」 前八ヶ条・・・貴人点・貴人清次・茶筅荘・茶碗荘・茶入荘・茶…

ばら・・・再び!?

美術館ネタが続いたので今日は「ばら」・・・の折り紙です。 さて、この画像の中に5つ違う折り方のばらがあります。 どれでしょーか? この折り方は「ちぁっきぃさま」から教えていただきました。 幼稚園児でも折れる簡単なばら・・・だそうですが・・・。 …

「け」・・・稽古の席掟(けいこのせきおきて)

裏千家11代玄々斎宗室が安政3年(1856)8月に定めた家元稽古場の掟書です。 稽古の席掟 一、礼儀厳重の事 一、着座運付ども体の備へ、並に呼吸の考第一の事 一、雑談の有之間敷事 一、点茶の節、腰提もの禁事 一、袴、並十徳可有着用事 一、濃茶始、…

お知恵を拝借!

去年12月頃から、ある時間になるとテレビが砂あらし状態になります。 短い時は一瞬。長い時は午前10時から午後3時くらいまで。 夜はなりません。 家には3台テレビがありますが、3台とも同じ状態になります。 はじめアンテナか配線の具合かと思ったの…

生誕120年 富本憲吉展

五島美術館をあとにして世田谷美術館へ行きました。 現在「生誕120年 富本憲吉展」が開催されています。 叔父が工芸関係の仕事をしているので「是非見に行こう」ということになったのです。 正直、わたしはあまり興味がありませんでした。 が・・・!見に行…

「く」・・・桑小卓(くわこじょく)

仙叟好みの棚。矢を立てておく矢台より考案された棚で、地板は矢筈形になっています。 桑木地の四本柱三重棚で、中棚がずっと下にあり、これに水指がのります。 上棚には茶器、地板には平建水が飾られます。 裏千家4代仙叟はこの棚を作り、表千家4代江岑宗…

五島美術館

14日の恩師のお別れの会に出席するのに日帰りはもったいない ということで13日から東京に行きました。 13日土曜日はお昼前に東京駅に着き、田園調布の親戚の家でお昼をいただきました。 叔父さまお手製のビーフカレー!美味しかったです。 楽しくおしゃ…

き・・・「業躰(ぎょうてい)」

一家の業を引き継ぐという意味から転じ、 茶道の家元に居住してその道の修行をする者、内弟子のこと。 裏千家第14代玄々斎が案出された。 裏千家以外ではこの呼称は用いません。

ついにゲット♪

昨日は恩師のお別れの会に出席しました。 先生のお人柄ですね、900人の方が参列されたそうです。 なんだか未だに実感がわかず、懇親会の席に 「いやっ、久しぶり!」なんてひょっこり現れるような気がしていましたが やはり声はかけてくださいませんでし…

木村展之 陶展

ただ今、長岡市東坂之上町2-3-9 にあります 「ぎゃらりい栗本」で木村展之さんの陶展が開催されています。 琵琶湖畔に工房をかまえ、多彩で魅惑的な釉薬による作品を制作する 木村展之氏の新潟初個展となります。 釉薬に関しての執拗なまでの拘りと、シンプ…

か・・・飾炭(かざりずみ)

茶の湯の必需品である炭の恩を思い、炭は邪悪を払うといわれることから 茶家ではお正月の鏡餅の代わりに炭を飾ります。 三宝または木地の炭台に奉書を四方に垂らして敷き、白米を一面に盛った上に 胴炭2本を縦に並べ、その上に輪胴を置き、さらに昆布・熨斗…

まるくなれ~

我が家は曹洞宗です。 昨日、お寺さまからいただきました。 わたし・・・元から丸いかも・・・!

お・・・大福茶(おおぶくちゃ)

大服・皇服とも書きます。元旦から正月15日までに飲むお茶のこと。 中に梅干・昆布を入れ、縁起を祝います。 多量に点てるので大服。 「服」と「福」の音が同じなので大福と称するようになりました。 また「皇服」とは村上天皇が疫病に悩まれた時、 茶を召…

わ~い、できたぁ♪

難しいと思った「ばらの折り紙」 できましたぁ!!! ひとつ作るごとにコツとか、ここはこうした方が良いとか わかってきて、楽しいですよ~☆ ストレス解消になりました♪ あっ、人によっては逆にストレスになる?