2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

利休道歌 45

水指に手桶出さば手は横に 前の蓋とりさきに重ねよ 手桶水指の扱いを教えた歌です。 「手桶」とは本来、つくばいに水を運ぶための手付きの桶のことです。 割蓋(蓋が真ん中で割れている)になっています。 それを村田珠光が杉の木地で水指として好み、武野紹…

紀伊上臈杜鵑草

きいじょうろうほととぎす 一昨年の9月に京都国際会議場で行われた「茶道裏千家淡交会青年部全国大会」で お家元が茶花をお好きなことから、各青年部が茶花と花入を持ち寄って 壁一杯に「花寄せ」をしました。 その時に、とき青年部として入れたのがこの「…

充実した一日

昨日10月16日 日曜日は大変充実した一日でした。 10時頃、新発田市天王にあるガラス工芸家の照井康一さんの工房を訪ね 水指の「箱書」をお願いしました。 去年求めた鉢にやっと塗蓋を作ってあげたのです。 そして、長岡の県立歴史博物館に行きました。…

利休道歌 44

茶入又茶筅のかねをもよく知れ あとに残せる道具目当てに 茶入を置く位置は、茶を茶碗に入れるときに持ち上げ、また元の位置に戻します。 茶筅の位置は、茶筅通しや茶を点てたあと、また元に戻します。 この時、ちゃんと元にあった位置におくことが肝心です…

ピンクリボンキャンペーン2005

いまヤフーで「ピンクリボンキャンペーン2005」をやっている。 実はわたしは10年前初めて受けた乳がん検診でひっかかり ショックを受けたことがある。 幸い乳腺炎だったのだが、ほっておくと乳がんになるといわれ 毎年かかさず検診を続けている。 医師…

東沢バラ公園 PART 2

東沢バラ公園の気になった ばらたち PART 2です。 『レッド・クイーン』 わたしの持っている図鑑に載っていないばら。 名前だけあって、きれいな「赤」。 『クイーン・エリザベス』 HT 1954年 アメリカ Dr.Waiter Lammerts 作出 やさしいピンクが…

利休道歌 43

はこびだて水指おくは横畳 二つ割りにてまんなかに置け この道歌も位置の決定の重要性を説いています。 風炉の場合は、風炉を据え畳の横幅を二つに割った半分のまた半分に に水指を置きます。すなわち、畳の幅の四分の一のところに置くわけです。 本勝手の炉…

一度見てみたかった・・・

ばら園のはしごをしてたどり着いた先は・・・ 鳴子温泉でした。 泊まった旅館は鳴子温泉でも一番古く、4種類の温泉がありました。 義経の子供が産湯に使ったという「いわれ」のある温泉がある旅館です。 露天風呂では大阪からの母娘連れと一緒でした。 いい…

利休道歌 42

置き合せ心をつけて見るぞかし 袋は縫目畳目に置け この歌は道具の置き合わせに注意しなさい、ということです。 お点前で一番大事なのは「位置の決定」 二番目は「順序」 三番目は「動作」といわれます。 わたしが青年講習会で運びの平点前をお願いした時に …

百度亭主して

百度亭主して百度客をせざれば 茶人とはいわれまじ 江戸後期の尾張藩の深田正韻が、茶人の心得をまとめた『喫茶余録』に書かれています。 「茶人」といわれるようになるには、百会の亭主と百会の客を経験すること。 いくら点前のお稽古を年数重ねたとしても…

東沢バラ公園

10月9日 日曜日 双松ばら園をあとにして、山形県上山市のお蕎麦屋さんで昼食。 すっごく混んでいて、一時間も待たされました!県外ナンバーばかりで有名なのかな…。 でもおいしかったで~す。 次の目的地はやはり山形県村山市にある「東沢バラ公園」。 こ…

利休道歌 41

姥口は囲炉裏縁より六七分 低くすゑるぞ習ひなりける 姥口の釜というのは 口づくりが歯の抜けた老女の口に似ているところから名付けられた釜の名称です。 普通の釜は口づくりが胴より高くつくられていますが 姥口は、口が胴の中へ折れ曲がるようになっている…

双松ばら園

10月9日の日曜日、山形県南陽市にある「双松ばら園」に行ってきました。 すでに「秋のばらまつり」は終わっていて「菊人形まつり」で賑わっていました。 ばら園もばらは咲いているのですが、何故か殺風景で物足りなかったかな。 気になったばらたちを紹介…

秋の色 4

訶梨勒色 銀杏色 紅葉色 かりろくいろ 「かりろく」はシクシン科の落葉高木で3cmほどの細長い卵形の実をつけます。 インドに広く分布していて、タンニンを多く含んでいます。日本へは鑑真和上が 伝えたといわれています。下痢・胃腸の治療に用いられたと…

利休道歌 40

冬の釜囲炉裏縁より六七分 高くすゑるぞ習ひなりける 囲炉裏縁というのは炉縁のことです。 釜の高さをきめるとき、釜の口へ柄杓を置いて、引いたときに 釜の口と炉縁の間を六、七分(約2cm)にするということです。 大体指1本分といわれています。 そう…

きょうは結婚記念日!

私事ではございますが 1980年10月11日に結婚し、ことしは 銀婚式 です。 あっという間の25年でした。 実はわたしたちは今でいう 電撃結婚! でした。 大学の同級生ということだけで、学生時代に付き合っていた訳でなし それどころか、お互い別々の…

『ブルーリバー』の咲くまで 6

ついに咲きました!!! とても妖しげな甘~い香りを漂わせています。 これは9日朝のつぼみの様子。 実は出かけている間に開いてしまったのでした・・・。 今朝の様子。 うれしくてお友達に写メを送りまくって?います。 いろいろな反応があって楽しいです…

利休道歌 39

品々の釜によりての名は多し 釜の総名カンスとぞいふ ごめんなさい。「カンス」変換しても出てきません! 「灌」のさんずいのかわりに、かねへんに「子」です。 中国での「釜」の呼び方です。 いろいろな名称の釜があります。 利休好みだけでも 尻張釜・丸釜…

利休道歌 38

外題あるものを余所にて見るときは 先づ外題をば見せて披けよ 「外題(げだい)」とは、巻物や掛物の裏側の上部に 「○○図○○筆」とか「○○筆一行」など、内容や筆者などを記して貼ったものです。 これは、いちいち掛物を開いて見なくても、巻いたままその内容…

侘びの月

正直に慎しみ深くおごらぬさまを侘びという 「侘び茶と云ふこと葉、故人も色々に歌にも詠じけれ共、 ちかくは正直に慎しみ深くおごらぬさまを侘びと云ふ、 一年のうちにも十月こそ侘びなれ」 武野紹鴎が利休にあたえたという侘び茶の教えです。 侘びという言…

秋の色 3

藤袴色 撫子色 茜色 ふじばかまいろ 淡い紅のかかったような紫色の小さな花をつける中国原産のキク科の植物。 『源氏物語』に「藤袴」の帖があり、光源氏の息子 夕霧が、はじめは姉だと 思っていた玉鬘が従姉と知り藤袴を贈って思いをうちあける場面がありま…

利休道歌 37

床にまた和歌の類をば掛るなら 外に歌書をば荘らぬと知れ 広間の茶室ですと、床のほかに書院や脇床がついている場合があります。 その書院に何も飾らないと寂しいので『古今集』のような和歌の本や巻物を置くことがあります。 床に歌切や懐紙などの掛物をか…

安倍バラ園

テレビのローカルニュースで 新潟市下旭町にある「安倍バラ園」の閉店 を伝えていた。 新潟大学医学部の近くだ。 切花でなくすべて鉢植えのばらを扱っている。 全然知らなかったな。残念。 10日まで閉店セールをやっているそう。

秋の色 2

桔梗色 女郎花色 萩色 ききょういろ 万葉のころは「あさがお」と表されていました。 むらさきのふつとふくらむききやうかな 正岡子規 おみなえしいろ 「女郎花の織物」経糸が青、緯糸が黄色の平織り 秋の田の穂向き見がりて我が背子が 手折り来るをみなえし…

利休道歌 36

掛物の釘打つならば大輪より 九分下げて打て釘も九分なり 大輪(おおわ)というのは、数奇屋建築の用語で、天井の回り縁のことです。 掛物を掛けるために、床の壁に打つ釘を「掛物釘」といいますが その釘は金属製ではなく、竹を削って作ります。 白竹の一面…

秋の色 1

空色 柿渋色 刈安色 そらいろ スカイブルー・ゼニスブルー(天頂の色) かきしぶいろ 渋柿の実を青いうちにとり、その液を2年あまり寝かして 自然発酵させたものの上澄み液を、柿渋液といいます かりやすいろ 刈安―本州中部から西の、おもに山地に自生する…

炉の時期・風炉の時期とお茶碗のことなど

現代では11月上旬に炉を開けます。 「開炉(かいろ)」と言ったり「炉開き」といいます。 従来開炉の時期はその年の寒暖や地域によって一定しませんが 京都では旧暦10月の亥の日に開ける習慣があります。 今年は11月11日です。 そして翌年4月末にそ…

利休道歌 35

絵掛けものひだり右向きむかふむき 使ふ床の勝手にぞよる この「絵掛けもの」とは人物画のことと思われます。 茶室の床に掛ける人物画といえば、高僧や茶人、仙人などでしょう。 高僧の人物画は「頂相(ちんそう)」といいますが たいてい正面を向いているの…

大変なことになってしまいました!!!

11時頃、宅急便のお兄さんから 「京成バラ園さんから、着払いが届いています。」との電話。 8月始めに6号ポット苗を4つ注文していたのが届いたのでした。 宅急便のトラックが止まったまま、なかなか届けにきてくれません。 それもそのはず、高さ170…

利休道歌 34

絵の物を掛る時にはたくぼくを 印あるほうへ引きおくもよし 絵の掛け物といっても茶室に掛けるものは、極彩色の絵ではありません。 主として水墨画のようなものですが、そうした掛け物を掛けるときは 啄木(巻緒)を作者の印(落款)が押してある方へ引いて…