利休道歌 45

水指に手桶出さば手は横に 前の蓋とりさきに重ねよ

手桶水指の扱いを教えた歌です。

「手桶」とは本来、つくばいに水を運ぶための手付きの桶のことです。

割蓋(蓋が真ん中で割れている)になっています。

それを村田珠光が杉の木地で水指として好み、武野紹鴎が真塗にして台子用にしたといわれます。

ですから真塗の手桶は利休居士以来、千家では重い点前に扱われます。

手桶の手の部分を横に置き合わせ(横一文字)

割蓋の手前のほうの蓋を取り、返して向こうの蓋に重ねて置く、ということです。