2005-01-01から1年間の記事一覧

今日の禅語

八風 吹けども 動ぜず 天辺の月 『禅林類聚』 この世の娑婆には 「利・衰・毀・誉・称・機※・苦・楽」の八風(はっぷう)が吹いている。 しかし、幸せな時にも慢心せず、不幸な時には落ち込まぬ不動の心を持って暮らしたい。 あの憤怒の形相の不動明王のよう…

利休道歌 63

風炉の時菜籠にかね火箸 ぬり香合に白檀をたけ これは前の歌の風炉バージョンです。 菜籠(さいろう)とは籠製の炭斗です。 昔、菜を摘み入れる籠を、炭斗に利用したことから炭斗のことをこのように呼びます。 炭斗としては菜籠の方が古く、前出の瓢は後に好…

瑞花の 『ぬれせんべい』 『ぬれおかき』

めざましテレビで「おせんべいは割ってたべるか、そのまま食べるか」 なんていうのをやっていて、朝から無性におせんべいが食べたくなった。 さっそく、家の裏にある伊勢丹の営業所に走り 瑞花の『ぬれせんべい』と『ぬれおかき』をゲット。 普通のおせんべ…

利休道歌 62

炉のうちは炭斗瓢柄の火箸 陶器香合ねり香としれ お茶をなさっている方なら、今更って思うでしょう。 利休以前から、炭斗(すみとり/炭手前のとき炭や火箸をなどを入れて持ち出す器)として 用いられていた瓢(ふくべ)は干瓢にする瓢ですが これを毎年口切…

お茶と薔薇

茶の湯のブログなのに「薔薇」で画像がいっぱいになったりして 「ミスマッチ」と思っていましたら、waitroseさまより お煎茶の世界ではよく「薔薇」を使うとお聞きして、ちょっと調べてみました。 茶の湯が諸大名・武家・豪商の間で愛好されたのに対し 煎茶…

利休道歌 61

いにしへは夜会などには床の内 掛物花はなしとこそきけ 「いにしへは」というのは、利休以前のことです。 その時代は、夜の茶会の場合、床には掛物も花も用いませんでした。 かすかな燈火では、掛物の字も読めないし、花もその影が壁に映ってうるさいからで…

父親は年上がお嫌い?

5日土曜日午後7時から次男のクラスの懇親会があった。 出席しようかどうしようか迷っていたら、次男が 「担任の先生が、まだ(出欠票)出てないよ。と催促してたよ。」と言うので、出席にした。 先生を入れて9名。内 父親4名・母親4名。 市外の生徒が多い…

一年365日のばら

『わたしだけの愛のバラ』 鈴木せつ子 集英社be文庫 2005年3月23日発行 nomiさまよりご紹介いただいた本です。 誕生花に興味があって、そのことを少し記事にしたら、 nomiさまからコメントをいただきました。 http://blogs.yahoo.co.jp/soukei0322/…

利休道歌 60

燈火に油をつがば多くつげ 客にあかざる心得と知れ 夜咄の茶事には、燈心も長いものを用い、油も油皿になみなみとつぐのは お客さまにゆっくりと留まっていただくためです。 利休が夜の茶会を催して、夜も更け燈火が細々となったので、水屋の者を呼び 油を短…

涙がでてきました・・・

昨晩、遠くに行っている長男から電話があった。 柿とかお米とかを送ったのが届いたという電話なのだが いつものことで、また長電話。 1月からネパールへ行くという。また始まった・・・。 5月にハプニングがあり、大学を休学しているので 今のうちにやりた…

K先生よりお便りをいただきました☆

健康状態を心配しておりましたK先生よりお便りが届きました。 http://blogs.yahoo.co.jp/soukei0322/15112993.html とても美しい字で、相変わらずお茶目なところは変わりませんが、やはり心配・・・。 来週、東京に行くので会いに行きたいけれど、たぶん迷…

利休道歌 59

ともしびに陰と陽との二つあり あかつき陰によひは陽なり これは前の歌のくり返しですね。 茶の湯では「陰」「陽」の関係をよくいいます。 今はあまり言われませんが、『南方録』(利休の教えの聞書き)には 道具を置き合わせるときに「曲尺割(かねわり)」…

作業終了!

昨日「京成バラ園」から届いたばらの苗、無事に鉢に植えることができました。 あらら、後ろの車庫の下見板ずいぶん汚れてましたね・・・ 見えないことにしてください・・・ 左から『ピエール・ドゥ・ロンサール』 『アブラカダブラ』 『アンジェラ』です。 …

利休道歌 58

暁は数奇屋のうちも行燈に 夜会などには短ケイを置け 茶の湯で使用する照明具は、行燈(あんどん)・短ケイ(たんけい/敬の下に木と書いてケイ) 手燭などがあります。 行燈は火のともる周囲を枠で囲み、それに紙が貼ってあり、中に火をともすので「間接照明…

加古勝巳さんのお茶碗でお茶しました!

11月3日午後1時に、皆さまご一緒にお茶をいただくという 楽しい企画を美釉さまよりご提案いただきました。 我が家では、なんとか無事終えることができました。 さて準備をしようと意気込んでおりましたら 「京成バラ園さんより着払いがあります」と恐怖…

殿堂入りしたばら 第1号 『ピース』

『ピース』 ハイブリッド・ティー・ローズ(HT)1945年 フランス F.meilland 作出 弁端にピンクの覆輪を見せ、40枚以上の大きな花弁を、ゆったりと優雅に広げて咲く巨大輪。 気温や日照条件により、ベースの黄色と覆輪のピンクは微妙な濃淡の変化を…

利休道歌 57

名物の茶碗出たる茶の湯には 少し心得かはるとぞ知れ 茶会で、亭主から拝見に出された道具を、大切に扱うことは客の心得ですが 特に名物(古来有名な茶人によって優秀な茶器と選定されたもの)や 由緒ある茶碗ですすめられた時は、客としてその扱い方は、常…

『茶の裂地入門』 『茶の裂地名鑑』

『茶の裂地入門』平成8年9月 『茶の裂地名鑑』平成13年7月 共に淡交社編集局編 わたしは裂地(きれじ)が好きです。 毎年の勅題や干支の古袱紗がカタログに載ると、今度はどのような文様かしら とワクワクしながら見ています。 茶道では裂地は古袱紗の…

数にまつわるお茶の話 11

十一種名香 志野流の十種名香に一種を加えたもの。 法隆寺・東大寺・逍遥・三芳野・紅塵・古木・中川・法華経・花橘・八橋・園城寺 の十一種の沈香※。 沈香(じんこう) 薫香の一種。アジアの熱帯地方に産する沈香(ジンチョウゲ科の常緑喬木)から採った天…

「秋のばら園で野点!」だったのですが・・・

天気予報は曇りだったのに・・・ 高速で長岡に向かっている途中、三条附近は大雨・・・ 越後丘陵公園に着いた時は雨はやんでいたものの 予定していたイングリッシュ・ガーデンは足元が悪く 結局「花と緑の館」の会議室をお借りすることに。 お水屋丸見えの点…

利休道歌 56

羽箒は風炉は右羽よ炉の時は 左羽をば使ふとぞしる 炭手前に用いる羽箒は、風炉には右羽を、炉では左羽を使いなさい、ということです。 右羽は羽箒を手にとって、向かって右の羽が広いもの 左羽は左が広いもののことです。 陰陽五行の教えによりますと、風炉…

明日 天気にな~れ!!!

明日30日は念願かなって「秋のばら園で野点!」を行います。 でもお天気が・・・。 何十年ぶりかでテルテル坊主を作りました。 顔を描いたのは次男です。 明日 晴れますように☆

☆おしゃれバトン☆

とっても素敵なMIRAさまのブログから勝手に引き継いできちゃいました☆ http://blogs.yahoo.co.jp/mira_bluemoon/15310913.html 『好きなブランドは?』 もちろん「コム デ ギャルソン」です。 川久保玲さんの男性に媚びない自由な発想のデザインが好きで…

利休道歌 55

茶を振るは手先をふると思ふなよ 肱よりふれよそれが秘事なり わたしはお茶を点てるのが下手です。 この道歌のように、肘からふっているのですが・・・なかなか難しいです・・・。 手先だけでふるから、細かい泡がでない、というのですが・・・。 裏千家の場…

『ブラッシュ・ノワゼット』

『ブラッシュ・ノワゼット』 オールド・ローズ ノワゼット系(N)1817年以前 アメリカ 小輪の花が無数に咲くノワゼット系の代表種。剪定すれば、真夏でも咲き続ける。 とくに温暖な気候での花つきはよく、病気にも強い。 『バラ図鑑』講談社刊より 10…

利休道歌 54

柄杓にて白湯と水とを汲むときは 汲むと思はじ持つと思はじ この歌は前の歌と同じような主旨です。 お釜のお湯や水指の水を「汲む」と思い、柄杓を「持つ」と思うから そちらの方に気をとられて、肘の方がお留守になってしまいます。 腕と柄杓が「一体」にな…

ユニセフのカード

毎年、年賀状は例の「特定郵便局」をやっている親戚から購入しますが、 わたしが個人的にお出しする年賀状はユニセフのカードにしています。 何か少しでも役に立てるかなぁ、と自己満足の世界ですが…。 定価の約50%がユニセフの開発途上国における現地活…

利休道歌 53

湯を汲みて茶碗に入るヽ其時の 柄杓のねぢは肱よりぞする お湯を汲んで茶碗に入れるときに、柄杓を持っている手は、肱(ひじ)から動かします。 こうしますとお湯は自然に茶碗に入ります。 肱を動かさず、手首だけをねじってお湯をいれようとすると 合(柄杓…

K先生

今年も新米を贈るシーズンになった。 我が家ではお中元・お歳暮はせず、この時期にお世話になっている方たちに コシヒカリを贈ることにしている。 魚沼産コシヒカリに匹敵する、地元の山奥で作っているコシヒカリだ。 K先生は、夫とわたしの大学時代の恩師…

利休道歌 52

柄杓にて湯をくむ時の習には 三つの心得あるものぞかし この歌は、風炉の場合の教えです。 三つの心得の一は、湯を汲むときは、十分に汲まずに、九分目くらいまで汲む。 二は、湯は釜の底の湯を汲み、水は中央を汲む。 三は、油柄杓の禁止です。 二の説明を…