利休道歌 59
ともしびに陰と陽との二つあり あかつき陰によひは陽なり
これは前の歌のくり返しですね。
茶の湯では「陰」「陽」の関係をよくいいます。
今はあまり言われませんが、『南方録』(利休の教えの聞書き)には
道具を置き合わせるときに「曲尺割(かねわり)」ということがよくでてきます。
二・四・六など偶数は「陰」、一・三・五など奇数は「陽」とされ
点前畳にいくつかの分割線をつくり、
「陽」の奇数の分割線の上には「陰」の水指を置き
「陰」の偶数の線上には「陽」のものをのせる、などと定められています。
道具に関しても、水に関係するものは「陰」
茶入のようなものは「陽」と決められています。
燈火にかんしても前歌で説明したとおりの区別があり
時刻にも「陰」と「陽」とあります。
やっぱり茶の湯の基本も「陰陽五行」なんですね。
そういえば「陰陽五行の部屋」全然更新していないですね・・・。