#宗教

藤林益三さん逝去

弁護士出身者で唯一の最高裁長官だった藤林益三さんが24日午前8時40分、 心不全のため都内の病院で逝去なさいました。99歳。 京都府の出身で1931年東京帝国大学法学部を卒業後、1932年に弁護士登録。 1970年に最高裁判事になり、ロッキー…

困ったもんだ:迷惑メール

皆さまのところには迷惑メール届きますか? 毎日20通くらいくるんです。 光にしてから特に。 何故あて先が違うのに届くのでしょうね? それが一番不思議! あ~また迷惑メール!って削除していて、 大事なメールまで消してしまうことも…。 何か対策ってあ…

宗恵の『一日一禅』 85

今日客来茶(こんにちきゃくきたらば ちゃ) 「茶禅一味」という言葉がある。これは「茶仏一味」と言い換えてもいいかも知れない。 利休居士は言った。 「小座敷の茶の湯は、第一仏法を以て修行得道する事也。…… 水を運び、薪をとり、湯をわかし、茶をたてて…

宗恵の『一日一禅』 66

謝茶(しゃちゃ) 3月28日は利休忌でした。 利休居士は点前と道具の簡素化に努め、虚飾を廃して、茶の湯を皆にも親しめるものにしました。 その心に感謝し、静かな心でお茶をいただきたいと思います。 たかが 「お茶一服」ですが、そこにはいろいろ大切な…

宗恵の『一日一禅』 65

玄玄(げんげん) 「玄」とは、奥の深いもの、絶対的な真理の意味です。 臨済禅師は、修行者を教育するための手段として「三玄三要」を説きました。 「三玄」とは「玄中玄」「句中玄」「体中玄」のことを言います。 これらについては、また改めて取り上げた…

宗恵の『一日一禅』 64

竹為君葉葉起清風(たけ きみがためにようようせいふうをおこす) 中国宋代の虚堂智愚禅師の言行録『虚堂録』の中に次のようなお話があります。 虚堂の法友だった3人の禅僧が長い旅に出る前に虚堂のもとに挨拶に訪れました。 別れの言葉を述べて門まで送る…

宗恵の『一日一禅』 63

花開萬劫春(はなひらきてまんごうのはる) 梅も満開になり雪国にも本格的な春がやってきました。 その長閑な日々が未来永劫に続くことを祈る気持ちを込めたのがこの句です。 「劫」というのは極めて長い時間を表す単位で、言語は「カルバ」というそうです。…

宗恵の『一日一禅』 62

帰家穏坐(きかおんざ) 家に帰って穏かに坐す。と読んでもいいのかな。 あたりまえのことのようですが、この場合の「家」というのは 誰でもが皆本来具えている真実の姿を指すそうです。 煩悩の荒野の中でさまよう流浪の生活を脱して仏道修行に励み 自らの本…

宗恵の『一日一禅』 61

君看此花枝 中有風露香(きみみよこのかし なかにふうろのかんばしあり) 中国宋代の詩人の第一人者・蘇東坡(そ とうば)の代表的な詩です。 この詩のポイントは「花枝」を心、「香」を真理として看るところにあるそうです。 春になると花は黙って咲き、黙…

宗恵の『一日一禅』 60

白珪尚可磨(はっけいなおみがくべし) 中国最古の詩集『詩経』の中に「白圭の詩」という有名な詩があります。 その中心となる一節 「白圭のきずは尚磨くべし、斯の言のきずは為(おさ)むべからず。」 からとった句です。 白圭とは白い清らかな玉のことで、…

宗恵の『一日一禅』 59

春色無高下(しゅんしょくこうげなし) 「春色高下無く、花枝自ずから短長」の上の句です。 この言葉には「平等の中の差別」が表されています。 春の陽射しは長い枝短い枝に関係なく、みな平等に降り注いでいる、ということです。 世の中には様々な人がいま…

宗恵の『一日一禅』 58

花見半開(はなははんかいをみる) 中国明代の末期に儒教・仏教・道教を学んだ洪自誠(こうじせい)が 自らの体験をもとに様々な人生哲理を記した『菜根譚(さいこんたん)』で 世俗を離れて閑居する楽しみを論じています。その中の一節に 「花は半開を看、…

宗恵の『一日一禅』 57

花鳥風月宿(かちょうふうげつのやど) わたしたちの心をなごませてくれるもの、それが「花鳥風月」です。 その花鳥風月がある場所、すなわちわたしたちが暮らすこの世界の素晴らしさが この句に凝縮されています。 花はわたしたちの目を楽しませ、鳥のさえ…

宗恵の『一日一禅』 56

天真而妙(てんしんにしてみょうなり) 中国曹洞宗の祖・洞山良介(とうざんりょうかい)の著した『宝鏡三昧』の一節に 「天真にして妙なり、迷悟に属せず」という句があります。 「天真」とは天然自然の真実の姿のことで、この句全体では 「天地万物がある…

宗恵の『一日一禅』 55

芳草野花一様春(ほうそうやかいちようのはる) 芳しい緑の草が野に山に生え、花が咲き誇って天地一杯の春が訪れた、という感動を表しています。 こちらでは春の陽気が続いたのに昨日から一転、冬に逆戻り。 禅語だけでも春爛漫の雰囲気を!ということで選ん…

宗恵の『一日一禅』 54

桃花笑春風(とうかしゅんぷうにえむ) 唐の時代に崔護という人がいました。 ある年の晴明節(二十四節気のひとつ、4月5日ごろのこと?)に郊外を散歩していて 立ち寄った家で優しい女性と知り合い、楽しいひと時を過ごしたそうです。 一年後、崔護が再び…

宗恵の『一日一禅』 53

雪消山嶽露(ゆききえてさんがくあらわる) 「雪消えて山嶽露われ、雲出て洞中明らかなり」からとられた句です。 修行の成果があって、煩悩妄想の覆いがとれ、菩提心が現われてきたことを象徴する句だそうです。 しかし、わたしにとっては今まで隠していたも…

宗恵の『一日一禅』 52

漁人入得桃花洞(ぎょにんいりてとうかのどうをう) 桃は邪気を払うとか、不老不死の果実だとかいう民間信仰は ユートピアとしての桃源郷伝説を生みました。 中国六朝時代の詩人・陶淵明の『桃花源記』によると ある漁師が川に沿って舟を進めていたところ、…

宗恵の『一日一禅』 51

花間笑語聲(かかんしょうごのこえ) 春めいてくると自然と心もウキウキしてきて、気のせいか笑い声もあちこちから聞こえてくるようです。 穏やかな春を平穏無事に迎えることができた喜びをありのままに表現した句です。 夫や子供達はよくTVを見て楽しそう…

宗恵の『一日一禅』 50

山深雪未消(やまふかくしてゆきいまだきえず) わたしが住んでいる市は飯豊山から合併により日本海までの広い範囲にあります。 家の周りはすっかり雪も融け、今日は春の陽射しが気持ちいいです。 しかし目を山に向けるとまだ多くの雪に覆われています。 こ…

宗恵の『一日一禅』 49

風従花裏過来香(かぜはかりよりすぎきたりてかぐわし) 「水は竹辺より流れ出で冷ややかに、風は花裏より過ぎし来りて香し」から採られた句です。 竹林から流れ出す水は特に冷たく、花々をとおして渡ってくる風の香りは一段と芳しいという意味ですが この句…

宗恵の『一日一禅』 48

桃花紅李花白(とうかはくれないにしてりかはしろし) 今日は桃の節句ですので、今日も「桃」。 桃の花は紅で、すもも(李)の花は白い、というごくあたりまえの自然の情景です。 わたしたちの目に映る森羅万象は多種多様でその現れ方はいろいろですが みな…

宗恵の『一日一禅』 47

桃花千年春(とうかせんねんのはる) 「桃花千歳春」と書かれる時もありますがどちらも 桃の花の鮮やかな色が千年もの間変わらずに、春を美しく彩っている様子を描いています。 昔、崑崙山(こんろんざん)に住んでいたと伝えられる仙女・西王母(せいおうぼ…

宗恵の『一日一禅』 46

桃花微笑春(とうかみしょうのはる) 3月3日の雛祭りは桃の節句です。 桃の花の可憐で優しい雰囲気が表れている句だと思いませんか? きょうから3月。3月って聞くとほんとに春だなぁ~と思います。 そして何故かウキウキして自然と微笑みが浮かんできま…

宗恵の『一日一禅』 45

陽春布徳澤(ようしゅんにとくたくをしく) 中国唐代以前の民謡風の詩『古楽府(こがふ)』の中に 「陽春に徳澤を布き 万物光輝を生ず」というのがあります。 皇帝からの恵みを受けて多くの人が喜んだ、というのが本来の意味ですが 明るく暖かい春を迎えて陽…

宗恵の『一日一禅』 44

花知一陽春(はなはいちようのはるをしる) 「月は明月の秋を知り、花は一様の春を知る」 の「一様」を「一陽」にした句です。 誰が教えるわけでもないのに花は春の光を知っていて 時がくるとわたしたちにその姿を見せてくれることに対する、感嘆の気持ちを…

宗恵の『一日一禅』 43

春来草自生(はるきたらば くさおのずからしょうず) わたしたちが禅について学ぼうとする時、難しい本を読んだり坐禅をしたりといろいろ努力しますが この句はもっと身近なことに目を向けなさい、と言っているのではないでしょうか。 春が来れば自然に草が…

宗恵の『一日一禅』 42

春風春水一時来(しゅんぷうしゅんすい いちじにきたる) 律府西池詩(りつふせいちし) 柳気力無く枝先ず動く 池に波有り氷尽く開く 今日知らず誰か計会するぞ 春風春水一時に来る という唐の詩人・白居易の詩の結句です。 春風が吹くとともに雪解けの水も…

宗恵の『一日一禅』 41

且緩緩(しゃかんかん) 「且」は「まあまあ」とか「さて」という呼びかけの語。 「緩緩」は「ゆっくりやりなさい」という意味。 「まあ、ゆっくりやったらどうですか」ということになるでしょうか。 相手の焦りをなだめたり、緊張を解きほぐす場合に用いら…

宗恵の『一日一禅』 40

春光日日新(しゅんこうひびにあらたなり) 春の陽射しは一日一日と輝きを増して、万物に新しい生命の息吹を送り込みます。 雪が融けた大地には春を待ちかねていた動物や植物が次から次へ顔を出します。 昨日より今日、今日より明日と日々活気に満ちた春の日…