2005-01-01から1年間の記事一覧

利休道歌 89

掛物や花を拝見する時は 三尺ほどは座をあけてみよ この歌もそのままですね。 床の掛物やお花を拝見する時は床から三尺(約90cm)離れて座って拝見します。 ですから床の幅が三尺ですから、床の前に座れば良いわけですよね。 待合など床のないところでは…

叶うはよし

叶うはよし、叶いたがるはあしし 亭主と客との互いの心持を聞いたときに利休が答えた言葉です。 「いかにもお互いの心に叶うのがよい。しかし、だからといって叶うように迎合するのは悪い。 茶の湯の道を十分に修得した客と亭主ならば自然と気持ちよいもので…

咲いてくれました☆

寒くなってからも蕾をつけてくれていた わたしのばらたち。 鉢植えなので家の中に入れてあげると咲きますよ、というアドバイスをいただいたので 早速家の中に入れたのだけど、家族が「邪魔」というので、泣く泣くチョッキン…。 花瓶に入れておきました。 部…

利休道歌 85

床の上に籠花入を置く時は 薄板などはしかぬものなり これは説明しなくても、そのままです。 普通 花入はそのものに水を入れ、花を生けます。 ですから花入の下に薄板を敷くのです。 しかし籠の花入れ中に水を入れる受筒があるので 外側の籠が薄板のかわりに…

今年最後の・・・

今年最後の青年部行事 茶会委員会主催「会員交流会」が新潟市(旧横越町)沢海にある 北方文化博物館内「ウィステリア」で行われました。 師走に入り皆さまいろいろお忙しいようで、参加者は12名。 サンタさんのクジを引いて座席につきます。 団体用のメニ…

またもや・・・

またもやかわいい女の子が犠牲になりました。 事件現場はわたしの実家の目と鼻の先! TVで映像を見た時、本当にびっくりしました! 学校や塾の行き帰りに起ったわけでなく、塾の中でのできごとですから 一体どうすれば良いのでしょう! 世の中はお互いの信…

利休道歌 87

板床に葉茶壷茶入品々を かざらでかざる法もありけり 板床というのは畳のない床のことです。 板のままですから、名物茶入れや茶壷などは本来かざることはできません。 しかし、茶壷の場合「奉書紙(ほうしょがみ)」を右にずらして半分に折り わさをお客さま…

雪が積もりました・・・

この冬初めて雪が積もりました。 雪が積もる時の夜は 妙に静かです・・・ 朝、カーテンを開けると・・・ 例年11月の下旬には積もるのですが、温暖化現象? この冬初めて家の前の消雪パイプが作動しています。 車にとっては大変便利ですが、歩行者にとって…

利休道歌 86

盆石をかざりし時の掛物に 山水などはさしあひとしれ 現在では夜咄(よばなし・冬に日没から夜間にかけて催す茶会)以外の茶会には 茶席の床に盆石を飾るようなことはしませんが 利休およびその前後の時代の茶会には、床によく盆石が用いられたようです。 こ…

あ~ なんたること!!!

昨日12月8日が何の日だったか思い出された方、いらっしゃいましたか? ジョン・レノンが暗殺された日…ですが… 「真珠湾の日」でした。 わたしが忘れるぐらいだから、今の若い方が「日本がアメリカと戦争した」 という事を知らないのは、当たり前なのかも…

第24回 チャリティ茶会 その4

菓子 代々 百花園 製 ゆず饅頭です。 干支が順番に回ってくるように、この平和がずっと続くように…。 菓子器 絵唐津 片口 中里太郎衛門 造 煙草盆 香狭間透 特にお好みはございません 火入 黄瀬戸 美濃の曽我伯庵 造 新潟の青年部とは大変仲良くしていただい…

利休道歌 85

点前には重きを軽く軽きをば 重く扱ふ味ひをしれ 昔、お家元の業躰(ぎょうてい・裏千家の内弟子となって茶法の修業に励んだ者に与えられる呼称) になると、宗匠の教え方は厳格を極めたものであったそうです。 空の水指を、さも水を満たしたように持ち運び…

第24回 チャリティ茶会 その3

山里棚 利休好。利休が大阪城内山里丸につくったお茶室で使ったのが始まり。 後、籔内剣仲に与えられ薮内流の代表的な棚となります。 このお棚に限り、伊賀・備前などの無釉の水指も水に湿らせて使えます。 水指 志野 瀬戸の水野古麦(みずのこばく)造 志野…

利休道歌 84

なまるとはてつづき早く又おそく ところどころのそろはぬをいう なまる、とは点前の手順を早くしたり遅くしたりして、揃わないことを言うそうです。 頭に入っているところは、さらさらと早く、 はっきりしないところは、考えながらゆっくりする・・・。 その…

第24回 チャリティ茶会 その2

床 大徳寺孤蓬庵 小堀卓厳 筆 「無事是貴人」 花 西王母椿と白山吹のぬばたま 木になる花の実を「ぬばたま」といいます 花入 織部 美濃の若手作家 河内英利 造 香合 干支 犬 萩の作家 岡田裕 造 本名は「ゆたか」ですが、皆さん「ゆう」とお呼びになるので …

香りの世界 巻の四

『薔薇のパルファム』 蓬田勝之 著 2005年4月28日刊 株式会社求龍堂 世界で初めて薔薇の香りを6タイプに分類した香料分析のエキスパート。 今年3月 資生堂を退社され現在は「パヒューマリー・ケミスト」としてご活躍されています。 資生堂の「ばら…

利休道歌 83

一点前点るうちには善悪と 有無の心のわかちをも知る なかなか難しい教えです。 ひと点前中、体の構えも、柄杓の構えも、茶杓、茶筅・茶入の取り扱いなどすべて 最初に柄杓を蓋置に引いたときから、最後に柄杓を蓋置に引くまで 無我夢中になりなさい、という…

香りの世界 巻の三

太陽スペシャル『香りの世界』1987年4月23日発行 株式会社平凡社 11月23日に行われた講習会の講師の方が執筆・編集に携わった本です。 http://blogs.yahoo.co.jp/soukei0322/18152650.html http://blogs.yahoo.co.jp/soukei0322/18266656.html 香…

利休道歌 82

右の手を扱ふ時はわが心 左の方にあるとしるべし たとえば右の手にお茶杓を持っている時 左の手はきれいにそろえて、左のお膝に上にのせています。 習い始めの頃、右手ばかり気になって、先生から「左の手はお膝の上」とかよく言われました。 左手がどうなっ…

第24回 チャリティ茶会 その1

昨日4日 新潟伊勢丹7階茶室「丹庵」において (社)茶道裏千家淡交会新潟支部主催のチャリティ茶会を行いました。 1日から6日まで師範会の先生方のお席があり、4日は青年部の担当でした。 前日の悪天候とはうって変わり、新潟市は良い天気となり お客さ…

利休道歌 81

風炉濃茶必ず釜に水さすと 一筋に思う人はあやまり 風炉の濃茶点前の時、お茶を練る前にお釜にお水を一杓いれてから、お湯を汲みます。 これは風炉の時期は前の年のお茶を使う為、お茶の色香が失せているので 熱いお湯を入れずに、温度を調節しておいしく飲…

チャリティ茶会に向けて勉強中!

明日、新潟伊勢丹7階茶室「丹庵」において 第24回 チャリティ茶会を とき青年部の担当で行います。 真夜中にfaxが届きました。 明日の「会記」(茶会に使われるお道具が書かれた記録)です。 亭主はこれらのお道具について、お正客に説明いたします。 …

利休道歌 80

壺などを床に飾らん心あらば 花より上にかざりおくべし 口切の茶事(茶壷の封印を切り、その年のお茶を初めていただく茶人にとってのお正月の茶事)や 壺飾付花月(床に壺を飾り客がそれを拝見する作法がついた修練のゲームみたいなもの)の時 床に茶壷をか…

わたしって・・・

小学校の卒業式の時、クラスの中でちょっと仲間はずれにされていた女の子から 「よくしてもらってありがとう」と猫の置物をいただいた。 わたし自身は特別仲良くしていた訳でなく、普通に接していただけなのに…。 中学校の卒業式の時、一人だけ就職した女の…

数にまつわるお茶の話 12

利休好十二器 大棗・中棗・小棗・一服入棗・尻張棗・茶桶・大雪吹・雪吹・面中次・白粉解・薬器・頭切 玄々斎十二本入茶杓 裏千家第11代玄々斎作の茶杓で、各櫂先の裏面に銘が墨書されています。 若菜・雲雀・桜狩・短夜・早苗・夏神楽・願糸・駒迎・立田…

利休道歌 79

釣舟はくさりの長さ床により 出船入船浮船としれ 花入に釣舟という舟形をしたものがあります。 竹や砂張(さはり/銅を主にし錫・鉛・銀を加えた合金)で作られ 床の天井から鎖や籐づるでつるします。 床の高さによりつるす位置を考えなさい、ということです…

B’z The Best Pleasure Ⅱ

昨日、次男が学校帰りに購入してきました! 特典映像は「ultra soul」でしたよ。 CDを聴いていた時にちょうど長男から電話があり CDの事を話したら「えっ、そんなの出たの?」と彼らしからぬコメント。 高専時代は仲間とバンドを組んで長岡や新潟でライ…

『 Duchesse de Brabant 』

『デュシェス ドゥ ブラバン』 1857年 フランス Bermede 作出 花径約6cm オールド・ローズの系統では紅茶のような香りを持つティ・ローズになります。 ティ系では珍しい丸弁抱え咲き。蕾の重さで枝垂れ、うつむき加減に咲きます。 葉っぱがすごーく柔…

利休道歌 78

花見よりかへりの人に茶の湯せば 花鳥の絵をも花も置まじ 楽しいことは何度あっても良いのだけれど、お茶の席では重なることを避けます。 「きょうはお花見の帰りなんですよ。」というお客さまにお茶をお出しするのに 床に花や鳥の絵を掛けたり、花を生けて…

『海辺のカフカ』

『海辺のカフカ』 村上春樹 著 新潮文庫 上・下 コメントをくださる中でもお若い2-lowさまご推薦の小説を昨晩読み終えました。 感想は? 不思議な感じです。まだ続きがあるのでは、という物足りなさもあります。 文庫でかなり厚い2冊の長編でしたが、長いと…