利休道歌 85

点前には重きを軽く軽きをば 重く扱ふ味ひをしれ

昔、お家元の業躰(ぎょうてい・裏千家内弟子となって茶法の修業に励んだ者に与えられる呼称)

になると、宗匠の教え方は厳格を極めたものであったそうです。

空の水指を、さも水を満たしたように持ち運びさせたり

水を満たした水指をさながら空のように持ち運びさせて

それを何度も繰り返させたとか。

まさにこの教えを体感する訳ですね。

こうした修業をつむと、諸道具の扱いから所作にいたるまで

一分の隙もたるみもなくなるそうです。

この味を知るのが「点前の真髄」であるそうなのだけど…。

お家元ではいろいろな講習会があります。

お家元はじめ業躰先生から厳しくご指導を受ける訳ですが

希望者が多くなかなか許可にならないとか…。

みなさん修業に励んでいらっしゃるのね!