叶うはよし

叶うはよし、叶いたがるはあしし

亭主と客との互いの心持を聞いたときに利休が答えた言葉です。

「いかにもお互いの心に叶うのがよい。しかし、だからといって叶うように迎合するのは悪い。

茶の湯の道を十分に修得した客と亭主ならば自然と気持ちよいものである。

未熟の人が互いに相手の心に叶おうとばかりすれば、

一方が茶の湯の道にはずれると、いっしょに誤った方向に行ってしまう。

それだからこそ、自然と心に叶うのはよいが、意識して叶おうとするのはよくない。」

『南方録』より

茶の湯に限らず、人と付き合う時 無理して相手に合わせることはない、とわたしは思います。

自然と心が通う人、通わない人 いろいろありますよね…。