利休道歌 81

風炉濃茶必ず釜に水さすと  一筋に思う人はあやまり

風炉濃茶点前の時、お茶を練る前にお釜にお水を一杓いれてから、お湯を汲みます。

これは風炉の時期は前の年のお茶を使う為、お茶の色香が失せているので

熱いお湯を入れずに、温度を調節しておいしく飲んでいただく為に、お水を入れます。

しかし風炉は炉の時期でも使うことができるので

その場合は水をいれなくてもよろしい、ということです。

が、現在 裏千家では炉の時期に風炉を使用した場合は

やはり風炉の時期に準じて、水を一杓さします。

時代によりお点前は変わりますものね。