師範会デビューの記 その1:『グラハム・トーマス』

イメージ 1

昨日はわたしの属する会の師範連絡会にデビュー!
午前中に会場のホテルの和室で月釜があ利ます。
今年一緒に終身師範会員となったお友達と12時に待ち合わせ
お席に入りました。

幕末の大徳寺さんの墨蹟
「松老五雲披(まつおいてごうんひらく)」
横物です。幅が広いので大徳寺ナントカという棒に掛けてあります。
唐墨で書いてあるので、かすれ具合がまた良いのだそうだ。
ご亭主とお正客さまとの会話は大変お勉強になるんです。

お花は白玉椿と蝋梅。淡々斎在判の竹一重切にすっきり入れてあった。
銘は「万代」。
香合は和全だったか瓜の形の黄交趾。
床脇に九谷焼の有名な雉の写しが。

月釜デビューなので平点前です、と茶目っ気たっぷりのご亭主。
瀬戸の一重口。お釜は大徳寺常什。炉縁は高台寺蒔絵。

主茶碗は御本半使。替は即全の黒織部
お菓子は銘「雪に和して芳し」美豆岐庵製。
白い梅の形をしたお饅頭の中に赤い餡が。
しっとり美味しかったです。
菓子器は古備前の片口。

真塗中棗。三代宗哲。一燈在判。
茶杓は圓能斎で銘は・・・忘れちゃった。
お正月らしい銘だなぁと思ったのだけれど・・・。
正しい会記は何ヶ月か後の『淡交』をご覧ください・・・。

さすがお正客!仕舞い付けのお茶碗にも目をとめられました。
鶴の絵が描かれている紫交趾。
このお茶席が終わったら、新たな世界へ羽ばたいて行かれるそうです。
素晴らしい向上心ですね。

1時からの師範連絡会が始まるというので
ゆっくりお道具を拝見しないまま、会場に向かいました。

素晴らしいお道具の数々。
やはり良いお道具を拝見させていただくことは、幸せですね。
わたしには到底無理ですが、大宗匠もおっしゃるように
「身の丈にあった道具組」ができれば、と思います。

つづく。

画像はこの春のようなお天気で葉っぱが出てきた
イングリッシュ・ローズの『グラハム・トーマス』。
これからどうなるんでしょーか?