2006-01-01から1年間の記事一覧

宗恵の『一日一禅』 214

吟風一様松(かぜにぎんずいちようのまつ) 『寒山詩』の有名な一節 「露に泣く千般の草 風に吟ず一様の松」 から採られた句です。 たくさんの草がしっとりと露に濡れ、松はすべて同じように風に吹かれて 枝を鳴らしているという、秋の日の情景。 言葉の響き…

宗恵の『一日一禅』 213

閑坐聴松風(かんざしてしょうふうをきく) 晩秋の夜、静かな場所を選んで腰を下ろし、松の枝を吹き抜ける風の声を 一人穏やかに聴いている様子を描いている。 竹に三つの穴を開けて作る楽器のうち、 大きいものを簫(しょう)、それより小さいものを籟(ら…

TUBEのライブ・コンサートに行ってきました♪

「ねぇTUBEのチケット、キャンセルが出たんだけど、行かない?」 とお子さんがわたしの長男・次男とも幼稚園から一緒のFさんから誘っていただいた。 もうひとりやはり子供が幼稚園から一緒のNさんとオバサン3人組!行ってまいりましたよ~。 会場は2…

宗恵の『一日一禅』 212

聲香満天地(しょうこうてんちにみつ) 耳を澄ませば風の音が、鼻から大きく息を吸えば花の香りが天地に満ち満ちている。 そんな感動を、5日日曜日に長岡にあります「国営越後丘陵公園・ばら園」で体験いたしました。 今日は「立冬」。雨が降っています。 …

秋晴れのもと「ばら園呈茶」無事終了!

越後丘陵公園「秋のばらまつり ばら園呈茶」無事終了いたしました。 onebridgeさまにはわざわざ長岡までお運びいただき 本当にありがとうございました! 160人のお客様に来ていただき、感謝いたします。 受付です。管理センターの方が立派な看板を作って…

逆転しちゃった・・・

「宗恵のばら日記」をエキサイトブログに移して8ヶ月あまり。 最近、別宅の方が訪問者数が多くなりました。 たいてい3桁。 こちらはランダムに入らない限り多くて70くらい? 夫いわく「お茶のブログなんか見る人少ないに決まってるじゃん。」 そうですね…

宗恵の『一日一禅』 211

茶遭知己喫(ちゃはちきにあいてきっす) 心通うお友達と、ゆったりとした気持ちで一碗のお茶をいただく。 あのお軸を掛け、お釜は…お花は…お茶碗は…水指は… 自分のできる範囲で心を込めたおもてなしをする。 そんなお茶会を今年中にできたらいいなぁ…。 宗…

「新潟 秋 食の陣 収穫祭」古町五番町 特別呈茶席 ご案内

★「新潟 秋 食の陣 収穫祭」古町五番町 特別呈茶席 ★ 日時:11月3・4日 午前11時から午後4時まで 場所:新潟市古町五番町 きものヽ館 赤羽前 一席:200円 茶道裏千家淡交会新潟支部とき青年部・地域交流委員会による 気軽なお席です。 お買い物の…

宗恵の『一日一禅』 210

楓葉経霜紅(ふうようしもをへてくれないなり) 今年の紅葉は一段と綺麗です、とかニュースで聞く時があります。 昼と夜の寒暖の差が激しく、霜が降りるような気候が続くと その色は一段と鮮やかになるのですね。 厳しい修行を経てこそ人間的に成長し、その…

あら!可愛い♪

とても可愛い画像を choriさんのブログで見つけたので! 立命館大学の女子学生が作っている、フリーペーパーです。 ☆petit kioto web site 現在diaryのみ更新されています。

宗恵の『一日一禅』 209

紅葉満山川(こうようさんせんにみつ) 11月になりました。 5時をすぎるとあっと言う間に日が暮れます。 秋晴れの気持ちのいい日に、紅葉狩りに行きたいですね。 毎週日曜は予定があり、今年も紅葉狩りに行けないな…。 赤や黄色…錦に彩られた景色を、この…

宗恵の『一日一禅』 208

山高月上遅(やまたかくしてつきのぼることおそし) 高い山に遮られて月が上がってくるのがなかなか見えない という大変わかりやすい句ですが、その意味するところは 迷いや妄想・捉われに妨げられて なかなか悟りの境地に至ることができないたとえに用いら…

「師範会」とは

先日の記事に書きました「師範会」とは 一般的には淡交会組織でいう「終身師範会員」の会のことです。 茶名を持っていれば本当は皆「終身師範会員」にならなければなりません。 新潟支部の場合「終身師範会員」は毎月「師範例会」があり 月釜があります。順…

宗恵の『一日一禅』 207

普(ふ) 中国唐末五代の名僧・雲門文偃(うんもんぶんえん)にある僧が 「如何なるか是れ正法眼」(仏法の神髄とは何ですか) と尋ねたところ、雲門は答えました。 「普」 上を見ても下を見ても、真理は至る所に満ち満ちている ということを雲門は「普」一…

人生の岐路?

昨日、お稽古にお伺いして先生から重大発表! 「今年いっぱいでお稽古をやめます」 とおっしゃいました。 来月11月で87歳。 来年から師範会に入る、というわたしの言葉を聞かれて決められたのかな。 毎年「師範会にお入りなさい」と言われていて、 その…

宗恵の『一日一禅』 206

話尽山雲海月情(わしつくす さんうんかいげつのじょう) 中国宋代の禅の書『碧眼録』に見られる句です。 損得や名声などを一切気にせず、心を開き清らかな心で 時間の限り語り合うことを言っています。 忙しい日常の生活から離れ、自然の中で仲の良いお友達…

宗恵の『一日一禅』 205

賓主歴然(ひんじゅれきねん) これは昨日の「賓主互換」とはまた違った意味の句です。 主客の区別がはっきりしている、ということですね。 席中では身分の差はなく、みな平等であるけれども 亭主は亭主として、客は客としての役割があります。 これを「賓主…

「秋のばらまつり ばら園呈茶」を行いま~す♪

来る11月5日(日) 長岡市宮本東方町にあります 国営越後丘陵公園内ばら園 殿堂入りしたばらのエリア において 「秋のばらまつり ばら園呈茶」を行います。 午前10時から午後3時まで。 一席 300円です。 素晴らしい秋ばらを眺めながら、一碗をいた…

宗恵の『一日一禅』 204

賓主互換(ひんじゅごかん) 「賓主」とは賓客と亭主のことです。 亭主と客が自由自在に入れ替わることで、「無賓主の茶」と呼ばれるそうです。 亭主が客となり、客が亭主となる。 お互い気心の知れた間柄であるからこそできる茶会ですね。 緊張感が漂う中に…

宗恵の『一日一禅』 203

風吹不動天辺月(かぜふけどもどうぜずてんぺんのつき) 『普灯録』の中の 「風吹けども動ぜず天辺の月 雪圧せども摧(くだ)け難し澗底(かんてい)の松」 から採られています。 どんなに風が吹き荒れても、空高くかかる月は微動だにせず 山奥の谷間にある…

宗恵の『一日一禅』 202

仁者寿(じんしゃはいのちながし) 『論語』第6雍也(ようや)篇に、知者と仁者とを対比した記述があります。 子曰く、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。 知者は動き、仁者は静かなり。 知者は楽しみ、仁者は寿し。 知者は時の流れに自分を合わせて生き…

淡交会新潟支部55周年記念淡交茶会

秋晴れの10月22日(日)新潟市民芸術文化会館において (社)茶道裏千家淡交会新潟支部55周年記念淡交茶会が盛大に開催されました。 濃茶席1席・薄茶席2席・お呈茶(学校茶道)があり、青年部は薄茶席を スタジオBで担当いたしました。 スタジオB…

宗恵の『一日一禅』 201

積善来百福(せきぜんひゃくふくきたる) 昨日(社)茶道裏千家淡交会新潟支部55周年記念淡交茶会が 新潟市民芸術文化会館において盛大に開催されました。 青年部席のお床に掛けられた坐忘斎御家元の色紙がこの句です。 徳を積めば必ず良いことがあります…

全国大会 二日目 畿内文化圏席

二日目、最後のお席となりました。 ちょうど御家元ご夫妻・大谷様とご一緒のお席で 御家元のお話をお聞きすることができて、ラッキーでした。 ご亭主・お点前さんは雅ないでたちで登場です。 さて、テーマは何でしょう? 床 坐忘斎家元筆 短冊 不動一歩行千…

宗恵の『一日一禅』 200

一月在天影印衆水(いちげつてんにあり かげしゅうすいにしるす) 空にはこうこうと月が明るい光を放ち、その光を地上のあらゆる水が受け取り その影を映している、という意味ですね。 この世の衆生は皆等しく仏の光を受けています。 すべてが等しく輝くはず…

宗恵の『一日一禅』 199

只在目前尋處無(ただもくぜんにあり たずぬるにところなし) 目の前にありありと現れているけれど、 捉えようとしても絶対に捉えられない という意味です。 人間の「心」のことを言っているのでしょうね。 悟りを求める心・他人を思いやる心・人を慕う心・…

全国大会 二日目 総本部知新会席

総本部知新会とは青年部を卒業された全国委員・全国委員補経験者によって構成されています。 床 鵬雲斎大宗匠筆 横 慈愛 花入 玄々斎好 鶴首籠花入 在判箱書共 五十の中 元竺造 炭斗 玄々斎好 松唐草曲 羽箒 青鷺 一双の内 鵬雲斎大宗匠箱書 鐶 大角豆 香合 …

宗恵の『一日一禅』 198

風光日日新(ふうこうひびあらたなり) ここ数日、さわやかなお天気が続いています。 街中に住んでいると、自然の移り変わりを目の当たりにすることはあまりありませんが 窓に吹き込む風が冷たく感じられるようになりました。 自然の景色は日々移り変わりま…

全国大会 二日目 濃茶席

次に入ったお席は全国委員会男子によるお濃茶席 登録券はA・B2種類あって、わたしはAでした。 ちなみにBは全国委員会女子によりお濃茶席。 お濃茶ですので、あまり写真はありません。悪しからず。 待合 小堀遠州筆 八万四千の法蔵に 否ねの袋 ふくれぬ …

宗恵の『一日一禅』 197

一粒万万倍(いちりゅうまんまんばい) わたしは日めくりカレンダーが大好きです。 毎朝その日の暦を確認しながら、前日の一枚をはがす瞬間がなんとも言えません。 そこに時々「一粒万倍日」とありますが、さてどういう日なのでしょう? 禅語としては 一粒の…