宗恵の『一日一禅』 213

閑坐聴松風(かんざしてしょうふうをきく)


晩秋の夜、静かな場所を選んで腰を下ろし、松の枝を吹き抜ける風の声を

一人穏やかに聴いている様子を描いている。

竹に三つの穴を開けて作る楽器のうち、

大きいものを簫(しょう)、それより小さいものを籟(らい)と言うが、

松を通る風の音はこの籟の音色に似ていることから「松籟」と呼ばれている。

その爽やかな響きから「爽籟」とも表現される。

『淡交テキスト 茶席の禅語編 11月』より



やはり松風を聴くのは炉に限るようですね。

我が家には茶室どころか炉も切ってありません。

いつかこじんまりとした庵を建てて、ひとり静に松風を聴きたい!


宗恵のばら日記」もご覧ください。