2006-03-23 宗恵の『一日一禅』 59 宗恵の『一日一禅』 #宗教 春色無高下(しゅんしょくこうげなし) 「春色高下無く、花枝自ずから短長」の上の句です。 この言葉には「平等の中の差別」が表されています。 春の陽射しは長い枝短い枝に関係なく、みな平等に降り注いでいる、ということです。 世の中には様々な人がいますが、仏の威光は皆平等に満たしています。 『新約聖書』の中に 「父は善人にも悪人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせる」 という表現があるそうですが、これと同じような意味ではないでしょうか。