宗恵の『一日一禅』 44

花知一陽春(はなはいちようのはるをしる)


「月は明月の秋を知り、花は一様の春を知る」

の「一様」を「一陽」にした句です。

誰が教えるわけでもないのに花は春の光を知っていて

時がくるとわたしたちにその姿を見せてくれることに対する、感嘆の気持ちをあらわしています。

冬が終わりに近づいてくると梅が咲き、そして桃が咲きやがて桜の季節を迎えます。

暦や時計を作った人類はかえってそれらに縛られて、大自然の働きに目を向けなくなってきています。

その警鐘として最近の異常気象が起こるのでは、ふと思いました。