日本における陰陽道の成立 3

律令制における陰陽寮中務省(なかつかさしょう/天皇の公務いっさいを管掌する)の
管轄下の役所です。

まず、長官である陰陽頭(おんようのかみ)が1名。
天文観測を中心に異変を察知して、政治的意味を占うのが仕事です。

他に、陰陽助、允・大属・小属(おんようのすけ・じょう・だいさかん・しょうさかん)
各1名がいて事務を分担しました。

次に、陰陽師!6名。造営などに関わって地相を見て、八卦による占いを
実践・担当する用員でした。

その他、天文博士暦博士・陰陽博士・漏刻博士各1名が、
それぞれ天上観測と異変占い・造暦・地上や人事の占い・時刻管理を担当し
また学生を教授・指導しました。

奈良朝以前、陰陽師は皆 渡来僧でした。
しかし奈良時代に入ると、律令制が確立し、僧尼令により、
仏教者の陰陽道関与が禁じられました。
これより優秀な血族的陰陽官僚が出現してくるわけです。