数にまつわるお茶の話 「八」

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八月になりました。
結婚する前は旧姓に「夏」がついていた為か、夏大好き!人間だったのに
今では「冬」が好きになってしまいました。

「八寸」

懐石用具の一種。
山海川里の珍味をごく少量盛り、主客献酒のときの取肴とする器。
八寸角のヘギ盆で赤杉の木地でつくられ、角を曲げ縁の一方に綴目があります。
趣向の上から塗物・陶磁器類も用いられることもあります。


「八炉」

本勝手(点前を行う右側に客が座る席構えをいいます)および
逆勝手(点前を行う左側に客が座ります)の四畳半切、台目切、向切、隅炉の
八通りの炉の切り方。

点前座に炉を切ることを「入炉(いりろ)」といいます。
風炉の位置と同じく壁側に切る場合、茶室の隅に位置するので「隅炉(すみろ)」といいます。
その反対に点前座客側に切る場合を「向切(むこうぎり)」といいます。

点前座の外に炉を切ることを「出炉(でろ)」といいます。
「四畳半切」「台目切(だいめぎり)」がありますが、
「出炉」というと「台目切」を指します。
「台目切」は点前座が台目畳(一畳の約四分の三の長さ)の炉の切り方です。
「四畳半切」は「広間切」ともいわれ、ごく一般的な炉の切り方です。

詳しくは図を見た方が分かり易いので、
淡交ムック『これでわかる茶室のしくみ』淡交社刊 40ページ
をご覧下さい。