「和 敬 清 寂」

前回まで一字ずつの意味についてお話しいたしました。

「わけいせいじゃく」という一つの熟語ではないようです。

鵬雲斎大宗匠が書かれた 淡交ムック『茶の心』に極めて明快に説明されているので
締めくくりとして引用させていただきます。



和敬清寂とは

四規(しき)といわれ、利休居士の茶道の精神を四語で要約したもの。

和とは万人共通の基盤に立って
互いに認め合い、譲り合って一座を建立すること。

敬とは、主客ともに尊厳な人格であることを相互に認め合い、
他の人格に対して礼拝すること。

清とは、物理的な清浄のみならず、
心を清め、その清められた心から自在に働き出すこと。

寂とは、変化によって動揺することのない心の寂然不動の心境をいい、
涅槃、すなわち大調和の世界をさす。



お茶をするとき―お稽古のとき、亭主のとき、お客様のとき
つねにこの言葉を思い出し、それに近づこうと努力する事が肝心ですね。

これで四規七則はおしまい。ありがとうございました。
さて次は何にしようかな・・・。