「ぬ」・・・ぬるい

「ぬるい」は漢字で表すと「温い」。
なまあたたかい・ゆるやかだ・頼りない などの意味があります。
茶の湯では、点前の実技、亭主の心入れ、器物の評価、取り合わせの巧拙など
さまざまに用いられます。
点前が通りいっぺんで思い入れが感じられない場合や
名物道具の揃いすぎた茶会も「ぬるい茶」とされるようです。
また風情に乏しい道具も「ぬるい」と言われるようですし
古田織部が完全な形の茶碗を「ぬるき物」としたお話もあります。
また細川三斎は「茶前に釜たぎらぬは、数寄ぬるく見ゆる也」と喝破しています。

あ~、わたしのお茶はぬるすぎます・・・。