宗恵の『一日一禅』 189

吾心似秋月(わがこころしゅうげつににたり)


寒山詩』の中の有名な詩

吾が心秋月に似たり
碧潭清くして皎潔たり
物の比倫に堪ゆるは無し
我をして如何が説かしめん

(私の心は、秋の名月が緑深い淵のの底まで照らして輝くのに似ている。
これに比べることのできるものは他に無い。私はこれを説明する方法を知らない。)

よりとられた句です。

澄み切ったきれいな心、何の曇りのない純粋さ、そのようにありたいと思います。

誰もが同じように持っているはずなのに、毎日毎日、嫌なことが国の内外で起こっています。

一碗の中に、緑=自然=平和が見える、と大宗匠は講話の中でおっしゃいました。

秋月の心でお薄をいただきましょう。

今日は十五夜さま。生憎の雨です。