宗恵の『一日一禅』 25

梅花和雪香(ばいか ゆきにわしてかぐわし)


雪がまだ残る中に、梅の花がほのかな香りを漂わせながら咲いている光景。

厳しい冬から、暖かい春へと季節の移ろいを感じさせる句です。

梅は古代に薬用として中国から将来されたもので

奈良時代頃から春の到来を告げる花として好まれるようになったそうです。

万葉集』には百余首もの梅の花の歌が収められています。

万葉人を惹きつけたその香りと姿は、千年の時を越えてわたしたちを魅了しています。



実家の庭には白い枝垂れ梅があります(まだ咲いていないそうです)。

そんなに大きな木ではありませんが、大きな実がなります。

今年母はそれで何を作るのかな…。