利休七則

今日は夜に用事があるため、早めに更新します。
昨日の「花は野にあるように」が利休七則のひとつとお話いたしましたが、
今日は利休七則について少しお話いたします。

利休はあるとき、弟子の一人から次のような質問を受けました。
「いったい、茶の湯の上で心得ておくべき最も大切なことはなんでしょうか」と。
利休はこう答えました。
「茶は服のよきように点て、炭は湯の沸くように置き、花は野にあるように、さて、
夏は涼しく冬は暖かに、刻限は早めに、降らずとも傘の用意、相客に心せよ」と。
しかしながら、その弟子は不服そうにこう言いました。
「それくらいのことは、私でもよく存じております」と。
すると利休は、
「それだけ自信があるなら、今私が言った通り、一つの間違いもなくお茶事をやってごらんなさい。
もしできたら、私はあなたのお弟子になりますよ」と答えました。

ごく当たり前のことがなかなかできないのは、今も昔も変わりません。ただお茶を点てるだけでなく、
人間としてその当たり前のことをひとつずつ実践にうつしていくのが茶道なのではないかな、
と思っています。

次回につづく。

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