平安時代の陰陽道

いよいよ安倍晴明が活躍する平安時代ですが
きょうは平安時代陰陽道についてお話しますので
晴明さんもう少し待っててね。

陰陽五行説を中心根拠として、予言と攘災(じょうさい/わざわいを払う)の
技術を駆使して権力の永続性に奉仕したのが宮廷陰陽師です。
権力自体は政治的なものですから、権力の維持は政治的方法において行うしかありませんが
日本の古代国家権力は、技術官僚としての職能集団陰陽師および
宗教官僚としての職能集団僧侶や神祇祭祀者を律令体制中に位置付け、
組織的に利用していました。

陰陽道は中国で流行していたものを取り入れ
日本の権力にとって役に立つ予言と攘災のみが定着し
やがて寛平6年(894)に菅原道真の建議によって遣唐使が中止され
国風文化の発達が促進し、ここに日本独自の陰陽道が確立しました。