数にまつわるお茶の話 「六」

「釜の六音」

釜の湯の煮え音を形容したものです。

魚目(ぎょもく)  『茶経』に「其の沸くこと魚目の如し、微かに声あり、一沸となす」とある。

蚯音(きゅうおん) ミミズ(蚯)が這うような音!でしょうか?

岸波(がんぱ)   岸に波が打ち寄せるような音かしら?

遠浪(えんろう)  遠く波の音が聞こえるような状態かな?

松風(しょうふう) 松林を抜ける風の音に似ていることから。

無音(むおん)   沸いてしまい何も音がしなくなった状態?

また、魚眼(ぎょがん)・蟹眼(かいがん)・雀舌(じゃくぜつ)・
小涛(しょうとう)・大涛(だいとう)・無声(むせい)ともいいます。

?マークはわたしの考え。
もとは煎茶道の言葉だそうで、お煎茶に詳しい方ご教示願います。

「六」には「備前(伊部)の六姓」もあります。
大饗・木村・森・寺見・金重・頓宮の六姓です。