「鈍翁茶会」参加の記 ― 薄茶席

薄茶席の席主は月清庵

「人数多くなってきたから、お点前なしにしようかなぁ」の声。
― そんなぁ~ ―

でも、ちゃんとお点前してくださいました。よかった!

十徳(茶人男性の礼服・茶名を頂いた方が身につけることを許される)を
着た方が大勢、裾さばきもあざやかに手際よく、お運びをされている。

若いお嬢さんのお運びもいいものですが、颯爽とした男の方のお運びもいいですね。
(影の声。エッ?若い女の子の方がやっぱりいい?)
中にひとり緊張した面持ちでお運びしているのは、昨晩交流会でご一緒だったSさん。
思わず手を振ってしまった・・・。

あとでお聞きした事ですが、お運びをされていた十徳姿の男性陣は皆さん
裏千家淡交会山形支部のお偉い先生方だそうです。
山形は本当に男の方の茶道人口が多いのですねぇ。


◎床   俵屋宗達筆 東方朔図
     沢庵和尚賛
  書院   青磁阿古陀形香炉
  花入   磁州窯 翡翠釉神仙文梅瓶
  香合   青貝 唐子蟹遊戯図
   脇   唐物 分銅形食籠
  風炉   唐銅 色紙 古浄味作 浄長箱
   釜   播州芦屋 巴霰車軸 
 風炉先   鉄刀木 青海波透 八田円斎作 山田履中軒旧蔵
   棚   幸来棚 中谷光哉作
  水指   古染付 桃形 
   杓立  百合口
   火箸  象牙柄七宝頭
  茶器   キンマ 拾角
   替   古九谷 四方草花文
  茶碗   斗々屋 銘 鄙 茶屋宗古箱
   替   黒織部 銘 窓乃竹 宗慶箱
   替   斑唐津 桃形 銘 三千年
  茶杓   杉木普彩共筒 銘 西王母
   建水  毛織エフゴ       鴻池家伝来
   蓋置  花橘
  御茶   千古の白        上林春松詰
  菓子   仙果           佐藤屋製
 菓子器   青貝 馬上人物四方盆 小堀遠州
 煙草盆   網代塗 手付貝足 鶴田信斎作
  火入   南京赤絵 唐子蟹遊戯図
 煙草入   鎌倉彫 屈輪宝珠形
  煙管   南リョウ 金谷五郎三郎作

きりっとした顔立ちのお若い男の方に、いろいろお道具の説明をしていただきました。
スラスラと詳しくお話してくださる。きっとお道具屋さんの息子さんなのでしょう。

くつろいだ雰囲気の中に、時代物のお道具の格調の高い荘厳さが感じられる
良いお席でした。

まだまだ つづくのよ~。
いい加減、飽きてきました?わたしも実は飽きてきました・・・。

次回は「立礼席」です。