「ま」・・・真中古(まちゅうこ)

瀬戸茶入の一分類です。
金華山・破風窯の中古窯に対して一手古いことでその名があり
古瀬戸に続くとされています。
伝承によれば2代目藤四郎基通の作品といわれ
鎌倉時代中期から末期の作と伝えられていますが
実際は室町時代の作と考えられます。
同窯には吉光手・橋姫手・野田手・小川手・大覚寺手・思河手・面取手・大瓶手・花手・蝋燭手
などがあげられ、また2代目の隠居作を藤四郎春慶と称し、雪柳手・塞手・貯月瓢箪・〆切手
などもこれに含まれています。
別に柳藤四郎・糸目藤四郎・虫咀藤四郎などもこの類に入れられています。

「ま」はたくさんあって、何にしようか迷いましたが
以前から気になっていた「真中古」にしました。
淡交社の『原色茶道大辞典』から引用しましたが
いまだよくわかりません…。
考古学的な編年には「真中古」というのはないように思いますが…
いかがでしょうか?
瀬戸の編年のわかりやすい文献をどなたかご教示ください。