「ひ」・・・挽家(ひきや)

茶器を保存する容器の総称です。
主に茶入を仕覆に入れて納めるものを指し、木の挽物でできているところから
「挽家」といいます。
およそ棗形に作られていて、蓋の甲に金や銀で銘などを蒔絵描きしてあります。
これを「字形(じぎょう)」といいます。
さらにこれを桐や杉の箱に納めます。
材質は、桑・鉄刀木(タガヤサン)をはじめ、紫檀・黒檀・花櫚・島柿・象牙・檳榔樹
塗物・竹など多種あります。
挽家の合わせ目が上部にあるのは肩衝類、中央部にあるのは文琳・丸壺の類を入れます。