「和敬清寂」の「寂」

わたしの座右の書 講談社『日本語大辞典』によりますと

音読み ジャク・セキ
訓読み さび・寂しい(さびしい)・寂れる(さびれる)

 ①さびしい。しずか。
 ②仏教で、涅槃の境地。僧の死。
 ③さび。閑雅なさま。
 ④さびれる。ふるくなる。おとろえる。

普通に考えると、③のさび。閑雅なさま。のように思えますが
「和敬清寂」の流れでいくと
②の涅槃の境地になるのでしょうか。

涅槃とは 
 火を吹き消すこと。また、吹き消された状態の意味で
 煩悩を滅して苦がなくなった究極的な悟りの境地。のことです。

 教本には「どんなときにでも動じない心であるといえます。」
 と書いてありました。

以前にお話した利休七則第六則「降らずとも傘の用意」にも通じますが
「どんなときにもあわてることなく、適切に応じられるだけの
心の落ち着きを養い育てること」なのでは。

わたしはすぐに感情が顔に出てしまい、大声を出してびっくりしたり
オロオロしてしまうので、もっと精神的に強くならなくては・・・。