い…伊部焼

備前国(岡山県)伊部の焼物。

戦国時代以前のものを古備前

遠州時代以後の黄褐色の灰釉をかけたものを特に伊部焼と呼んで区別します。

特徴は器胎が薄く、塗り上げをして茶紫色の照りを出し

肌に光沢を持たせ、細工が精巧です。

この技法は室町末期から始まりますが、

後に紫土に胡麻釉がかかって榎肌のような色合いを呈したものを特に伊部といい

赤土で薄釉のかかったもの、あるいは飴釉・蒼釉のものなどを備前

と呼び分けています。

全盛期は18世紀後半頃といわれています。

伊部焼というのは元来、備前焼における手法の呼称なんですね。

昨日に引き続き焼物シリーズになりました。

以前から備前と伊部ってどう違うの?と疑問に思っていましたが

そういうことだったのですね。

今日もこれでひとつ勉強になりました。