宗恵の『一日一禅』 191

打破漆桶底(たはしっつうてい)


真っ黒い漆を入れた桶は、中に何が入っているのか見当がつきません。

悟りの光が見えずに迷妄の中にいる衆生の心の状態にたとえられます。

その桶の底を打ち破る、というこの言葉は

修行の成果が現れて、明るい悟りの世界に達することを表しています。


その真っ黒い桶の底も見えない、桶の縁でウロチョロしているのが…わたしです。