宗恵の『一日一禅』 176

重陽九日菊花新(ちょうようくにち きっかあらたなり)


陰暦9月9日は陽の数である9が重なる、重陽節句にあたります。

お正月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし)、

5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕(しちせき)と並ぶ

五節句の一つで、この季節を代表する風物である菊を重んじることから

菊の節句ともよばれています。

元来は中国の風習でしたが、日本でも平安時代から宮廷で重陽の宴が行われるようになり

菊の酒を賜って長寿を祝い、災厄を祓ったといいます。

他の節句ほどには民間に浸透しなかったので重陽を祝うことは一般には行われませんが

貴重なしきたりを忘れないためにも、是非この日は菊を愛で菊で祝う一日にしたいものですね。

『淡交テキスト 茶席の禅語編 9月』参照



今日は夏が戻ってきたかのような蒸し暑さ!

菊を愛でる気分にはなりません…。菊もまだそんなに咲いていないし…。

陰暦9月9日は10月30日になります。

その頃ですと、充分に菊を堪能できるのですが…。

今日は「救急の日」でもありますね。

救急箱の中、大丈夫ですか?