宗恵の『一日一禅』 170

水和明月流(みずはめいげつにわしてながる)


『禅林類聚』などの見られる

「天は白雲と共に暁け 水は明月に和して流る」

を出典とする句です。

白雲のたなびく中太陽は昇り、水は明月を川面に映しながら流れていく

という情景です。

お互いに融和しながら存在する大自然の姿は、

煩悩や妄想に捉われているわたしたちの心をすーっと流してくれるような気がします。

経典をはじめいろいろな書物を読むことも大切ですが、自然の中に身をおき

森羅万象がわたしたちに教えてくれることを学ぶ、ということも大事ですね。