「和敬清寂」の「和」

講談社の『日本語大辞典』によると

和 訓読みでは 和む(なごむ)和らぐ(やわらぐ)
  ① 気があう。なかよくする。
  ② 平和。
  ③ おだやか。なごやか。

とあります。

「和」といえば聖徳太子の十七条憲法を思い浮かべるのはわたしだけでしょうか?
「和を以て貴しと為す」 この世の中は、人々がなかよくするということが大切だ

お茶事やお茶会では、まずそのお席の雰囲気作りが大切です。
居心地の悪い場所なんて一秒でもいたくないですよね。
その為には、亭主・客ともおだやかな気持ちでなければ良い雰囲気の
お席は成り立ちません。

「一座建立(いちざこんりゅう)」の精神とはこのことかな、なんて思います。
  一座建立とは本来、能役者や猿楽の役者の団体が一つのものを共同で興行する
  ことをいいます。それが茶の湯の発展とともに、亭主・客がひとつの茶席を
  作り出すという意味に変化したのではないかしら。

すごく単純な考えですけれど、
世界中のみんながこんな気持ちでいれば、戦争なんて起こらないのにね。