2006-08-01 宗恵の『一日一禅』 155 宗恵の『一日一禅』 #その他芸術、アート 風送鐘聲来(かぜしょうせいをおくりきたる) 知らず何処の寺ぞ 風鐘声を送り来る どこのお寺で打ち鳴らされているのかわからないが 鐘の音が風にのって身近に聞こえてくる という情景を描いた詩からとられた句です。 夕方でしょうか、なんとなく郷愁を誘いますね。 「梵鐘」は時を知らせて人を集めるという役割の他に その音によって人々の迷いを払い、仏道に帰依させて極楽浄土に導く という働きがあるそうです。 すぐに思い浮かぶのが108つ打ち鳴らす「除夜の鐘」ですね。 こちらではお寺の鐘の音を聞くのも、それこそ大晦日しかないようですが この句を見て、お寺の鐘の音を聞きたくなりました。 普段でもお寺の鐘は鳴らしているのかな…。