宗恵の『一日一禅』 108

呼風(こふう)


文字通り「風を呼ぶもの」すなわち扇子や団扇を表しています。

唐代の宝徹禅師とその弟子の問答に

「経典には風性常住(風の性質は常に存在している)と説いているのに師は何故扇子を使うのですか」

宝徹は答えました。

「確かに風の性質は常に存在している。しかし、扇で呼び起こして初めて働きとして現われてくるのだ」



よく青年部でお茶席を担当する時「いつも斬新なアイデアで青年部らしいお席ですね」と言われます。

もう数年で青年部を卒業するわたしにとって、

青年部を卒業しても、常に新しい風をわずかながらでも起こしていきたいと思っているのですが…。