宗恵の『一日一禅』 90

吹虎風飛千里(すいこには かぜとぶことせんりなり)


古くから、雲は龍によって生じ、風は虎によって起こされると信じられていました。

やがてこれらの表現は、有能な人がひとたび奮起すれば

とてつもなく大きい成果を挙げることのたとえに用いられるようになりました。

この句も、実力を備えた者が蓄えた力を出し切れば、いかなる目標にも

容易に到達できることを表したもの、と『淡交テキスト 茶席の禅語編』にありました。

最近、この力を間違った方向に出す人が多いような…。

何も出し切る力のないわたしにとっては、まあ日々研鑚でございます…。