宗恵の『一日一禅』 29

春在一枝中(はるはいっしのうちにあり)


春の気配はまだ感じられないけれど、庭先に咲いた梅一輪の中に

春はすでに満ち溢れている、という感動をあらわしている句です。

雪国に住んでみて、藤原家隆

花をのみ 待つらん人に山里の 雪間の草の 春を見せばや

を実感しました。

津南町では積雪が4mを超えました。

でもその雪の下で春をじっと待っている自然があるのです。

もちろん人間も。