植物画の美術館 『バラの画家 ルドゥテ』
『バラの画家 ルドゥテ』 シャルル・レジェ著 高橋達明訳 2005年7月 八坂書房刊
「花束のような本である。」と『なごみ』11月号に紹介されていた本です。
お茶の雑誌に何故?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
「美を読む」というシリーズで美術評論家の布施英利先生が毎月紹介されていました。
そのうちの一冊。
ベルギー生まれのピエール=ジョセフ・ルドゥテはフランス激動の時代に、
花に魅せられひたすら描き続けた画家です。その伝記。
ルドゥテはマリー・アントワネットの蒐集室付素描画家でした。
革命後はナポレオン妃ジョゼフィーヌからマルメゾン宮殿の植物図譜を描くよう依頼され
そして『バラ図譜』の刊行に至る訳です。
絵を見ているだけでもうっとりします。
お茶とばらって両立しないかしら、と思っていた時にちょうど巡りあった本です。