ふくらみ始めた梅の蕾が良い香りを漂わせ始め、まわりの草木や生物を目覚めさせるかのようです。
わたしたちの心も春のウキウキした気持ちになります。
雪に閉ざされた厳しい冬を乗り越えて、その芳香にめぐり会えた喜びを表した句です。
長く厳しい冬を過ごし、暖かい春を迎えることは
長い修行の末に悟りを得ることにたとえられます。
「香り」の記憶というものは他の記憶と違って
ふとその香りをかいだ時に妙に生々しくよみがえってきませんか?
沈丁花は新潟では4月の始め頃に香ってきますが、東京では3月の卒業式の頃ですよね。