宗恵の『一日一禅』 18

天地一家春(てんちいっかのはる)


「雲山九門曙け、天地一家の春」の下の句です。

「雲山」は雲深い山、「九門」は城の九つの門のことで

雲に覆われていた山が明るく開け

天も地もわたしたちのための春が訪れたという境地を示しています。

雲に覆われていた山、というのは執着心に縛られていた自己を意味し

九門が開いた、というのはあらゆる束縛と迷いから解き放たれたことを意味する

と解釈して、修行によって解脱への最初の関門が打ち破られた境地を表している言葉

なんだそうです。



一切拒否している「塀の中の人」はいつ九門が開くのかな…。