宗恵の『一日一禅』 16

春入處々花 (はるは いるしょしょのはな)


この句は「春は千林に入る処々の花、秋は万水に沈む家々の月」という

春秋の風景を詠んだ七言の対句の前の部分を五言に縮めたものです。

春があらゆる林に余すところなく入り込み、様々な花が咲き乱れている情景です。

道元禅師にも「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪冴えて涼しかりけり」

という四季の風物を詠んだ歌がありますが、今日の禅語と共通しているのは

目の前の森羅万象すべてに平等に仏の世界が行き渡っていることに対する感動だそうです。



あ~早く春が来ないかな…。