宗恵の『一日一禅』 14

神光照天地(しんこうてんちをてらす)


『碧巌録』(へきがんろく・中国宋代の禅の代表的な本)の中に出てくる言葉です。

二通りの解釈の仕方があって、ひとつは

禅の開祖達磨大師の後をついだ慧可(えか)の本名とみて

「達磨の法を伝えた慧可の力によって、仏法が天地を明るくした」と解釈します。

もうひとつは「神々しい光、すなわち仏の光が森羅万象すべてを明るく照らしている」とする解釈です。

単独で用いられる場合はやはり、後者のほうでしょうか。

虫一匹、草一本に至るまで、仏さまの光明が行き届いているのです。



この暗い雪空の下にも仏さまの光明が届いているのかな…。