宗恵の『一日一禅』 10

寿山青不老(じゅざんあおくしておいず)


「寿山」とは終南山のことで、現在の中国西安市の南、秦嶺山脈に一部です。

東西に長く、高さも富士山に匹敵するという偉容を誇っているので

古来、堅固にして永遠不滅なもののたとえに用いられたそうです。

ですからこの句は、雄大にそびえる終南山の木々のいつまでも変わらない緑に感嘆し

それにたとえて、齢を重ねながらも長い間変わることなく精気を保っている壮健さが讃えられています。

山がその青さを保ち続ける事は、様々なものの不変性にたとえられます。


3年前、新潟支部の青年部が上越・あさひ・ときの3青年部に分かれて10年たちましたので

記念式典・茶会をおこないました。

その際、お家元に一行物をお願いし、いただいたお軸が「寿山青不老」でした。

青年部の部長3人で総本部までいただきに行きました。

あさひの部長とわたしは夜行列車に乗り、わたしの実家でお着物に着替えましたが

上越の部長さんはお着物姿で夜行列車に登場でした。

その後「楽美術館」の特別鑑賞会にお家元のお軸を抱えて参加し

とても素晴らしい経験をさせていただきました。良い思い出です。