宗恵の『一日一禅』 5

看脚下(かんきゃっか)


臨済宗中興の祖 五祖法演(ごそほうえん)が圜悟克勤(えんごこくごん)をはじめとする

弟子3人と共に夜の坐禅をして帰る途中の暗闇の中で、弟子たちに

「今の境地について自由に何か言ってみよ」と問を発した時の克勤の答えです。

暗いから足元を気をつけなさい、という当たり前のことです。

しかしわたしたちは、真理や仏法というものがすごく遠いところにある

特別なものと思い込み、自らの手の届く所にある大切なものを見過ごしてはいないか

ということを指摘している言葉です。

自分の足元がしっかりしていなければ、すぐ倒れてしまいますね。

夢を追う前に、自分自身がしっかりしなくっちゃ!