利休道歌 12
濃茶には湯加減あつく服は尚ほ 泡なきやうにかたまりもなく
お濃茶も薄茶も湯加減が大切です。
四季の暑い寒いに従って、ときに応じ処置するのが
「真の茶人、点前上手」といわれますが・・・。
風炉と炉の時期では炭手前のタイミングが異なりますが
釜のお湯がグラグラと煮え音をたて
中立ち(休憩)があり、再び席入りして(後入り)お濃茶を練る頃には
その煮えがおさまる。この湯加減がいいのです。
ぬるいお茶はおいしくありません。
「かたまり」はいわゆる団子で、茶碗にお湯を入れる前に
茶碗をよく拭いておくことと、初めのお茶をよく練ることで防げます。
初めに入れるお湯の分量が少ないと、練っているうちにかたまりができます。
二度目のお湯は練ったお茶を適当にうすめるためですが
泡があるうちは練られたお茶とお湯がよくとけあっていません。
お濃茶を練る練習をしたいのですが、家の者はお濃茶が苦手です。
おいしいのにな・・・。